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※**枠内の文は本SSとは関係ありません、リンクを付ける為だけに添えた物です。 自転車にのって 「それではお先に失礼します」 「お気をつけて、泊瀬谷先生」 職員室の出入り口でぺこりと先輩の先生方に帰りの挨拶。今日も素直な一日が、時計の言うとおりに過ぎてゆく。 トートバッグを肩に掛け、学校の廊下を歩いていると、生徒たちとすれ違う。 「はせやせんせーい、バイバーイ」 「廊下を走るなあ!」 「はーい!クスクス…」 彼らも同じように家路に急ぐ者もいれば、居残りで勉学に勤しむものもいる。わたしの勤める学校はけっこう自由。 「泊瀬谷先生、お帰りですね」 「あっ、猪田先生。この間はありがとうございますっ!」 「いえいえ、喜んでいただければわたくしも嬉しい限りです。妻の親戚がみかん農家でしてね」 「それであんなに素晴らしいみかんを!はい、とても甘くて美味しかったです」 猪田先生から頂いたみかん、また食べたいな。わたしのネコミミをくるりと回して感謝を示す。 のんびり炬燵に入りながらみかんを食べるのはネコにとって最高のしあわせ。今年の冬も楽しみだな。 さて、家に帰るかな、学校の自転車置き場へと歩く。遠くの家の子もいるので、自転車で登校する子も多い。 しかし、ここは丘の上の学校。毎朝この坂道を登るのは生徒をはじめ、わたしたち教師も結構つらいことなのだ。 さて、前かごにトートバッグを入れ、 サドルに跨りぎりりと一歩扱ぎだすと自転車は素直にわたしの言う事を聞いてくれる。 校門を出ると下り坂。石畳の両脇には桜の並木。秋休みしている茶色の幹に挟まれて風を切って走る。 つらいこともあれば、嬉しいこともあるのがこの世の道理。 長い坂道を毎朝駆け登ったご褒美は一気に坂を駆け下ることなのだ。 ごらんなさい、この風を切る爽快感。 この快感と今日も一日終わった!との喜びで風がいっそう快く感じるではないか。 生徒たちも一緒に自転車で坂を下る。わたしの生徒も道一杯に自転車を走らせていた。 「スズナせんせーい!」 「こらーっ!あんまり広がって走るんじゃないよ!」 わたしは一応ここの国語教師、あんまり通学態度が悪いと怒っちゃうぞ。 でも、『いのりん』こと猪田先生みたいな威厳もないし、 もしかしたら生徒たちはわたしのことを只の『お姉さん先生』ってしか思ってないかもしれない。 ボーイッシュにきめたわたしの短い髪と自慢の尻尾は風を受けふわりとなびき、 身体中の五感で秋の空気を肌で感じる。 空は茜色に染まり、小さな街灯が優しく輝き始めるいちばん街がきれいに見える時間。 そんな夕暮れの雑踏の中の一人となる。 学校は生徒たちを苛める中間考査を終えて、ひと段落。 しかし、ここでたるんでちゃいけない。わたしも生徒たちのお手本にならなきゃと、 今日のホームルームで教壇の上から檄を飛ばす。 わたしのクラスの生徒たちに向かって、慣れない大声で一喝。 「みなさん、えっとお…テストが終わったからって、気を抜いちゃだめですよっ!」 わたしの言葉は生徒たちに届いただろうか。不安だが、届いたとしておこう。 しかし、どうしても気になる子が一人いた。 ヒカルだ。わたしの言うことなんか聞かずイヌミミをそっぽ向けて窓の外を眺めていた。 尻尾を見てもだらりと垂れているので、わたしなんぞに興味なしっていう所か。 彼は鋭い目つきでわたしをちらり。彼は不良とかの類ではなく、むしろ文学少年。 休み時間はしょっちゅう一人で本を読み、誰と群れることなく過ごしている。 社会に出て間もない新米のわたしには彼の気持ちが分からない。 別の日のこと。今日も一日が終わり、いつもの様に学校帰りの坂を下っていると、 見覚えのある後姿に追いついた。ヒカルだ。 彼も自転車に乗って石畳の下り坂を走る。わたしはわたしでブレーキを緩め加速、ヒカルの横に並ぶ。 「ヒカルくん?ヒカルくんっ!待って」 「……」 「一緒に帰ろ!」 「……」 顔色一つ変えないヒカル、沈黙を続けたまま坂を下りきってしまった。 路地を進んで電車通りに入る手前、もう一度ヒカルに声をかけようとすると、 彼はわたしの家と反対の方へ自転車を走らせてしまう。 わたしの目の前をガタゴトと古い路面電車が走り抜ける。今日も街は正しく回りつづけている。 「みなさん注目っ!今日は答案を返します」 先に行われた、中間考査の採点が終わり各々生徒に返すときがやって来た。 テストの採点は、始めのうちは支配者になった気分でふんふんふんと赤ペンを走らせたりするのだが、 後になればなるほどおっくうになってゆき、精神的にも肉体的にも疲労困憊するというのもだと 初めて採点する側になって分かった。しかも、わたしの担当は国語科。 数学と違って決まりきった回答がない設問もあり、これも始めのうちは「これは、なかなかよい発想ね」 と楽しんでいたのだが、それさえ面倒くさくなる。 つまり、わたしの気分で丸にでも三角にでも、最悪バツにもなるので、後の出席番号の生徒は泣かないで欲しい。 その点、数学科のサン・スーシ先生は採点の際は割り切っていて白いものは白、黒いものは黒とはっきりしている。 わたしには白いものが薄い灰色に見えたっていいじゃない、とか思ったりするのに。サン先生が羨ましい。 と、上の空で答案を返し続けていると、教室からイヌ女生徒の声が上がった。 「スズナせんせーい!ここの問題さあ、合ってるのにバツがついてますよー!」 「あ、わたしもだ」 「え…さっき配った模範解答とよーく照らし合わせて、違ってたら先生の所まで見せに来て下さい…」 なんということだ。わたしの前にはちょっとした行列が出来上がった。 どうやら、出席番号が後の方の生徒を中心に選択肢問題での採点ミスがあったらしい。ミスだ、わたしのミスだ。 これによって点数の上がるもの、逆に下がるものと悲喜交々。また、点数の計算やり直さなきゃ…。 しかし、どうしてツイてないことは立て続けに起こるのか、今日は学校に遅れそうになった。 昨日の採点ミス事件で落ち込んでいたので、気分を変えるために夜遅くまで本を読んでいたのが悪かったのか、 わたしの気持ちがたるんでいるのか。 この際、何もかも悪者にして自分だけが偽りのヒロインにでもなってやろうか、と悪しき考えが脳裏をよぎる。 必死で坂道を自転車で扱ぐ。 近づいてくる時計台の針は朝礼間際だと叫び、生徒たちへの挨拶なおざりに校門を突っ切る。 いつもの自転車置き場に突っ込み、そのままわたしの足で職員室になだれ込むと、 既に先輩たちの教師が朝礼で並んでいた。 校長先生の話は皮肉にも『最近、遅刻する生徒が多い』とのことだった。 ずきずきと自分のことを言われているようで、まわりの先輩たちとは目が合わせられない。 気の向くまま生きている自分を恨みながら、最悪な一日が終ってしまい、掃除当番を除いて生徒たちは帰ってゆく。 わたしも個人的な用事なのだが、家に弟がやってくるので早く帰らなければいけない。 「ほらー!用事の生徒は帰った帰った!」 「はーい、スズナせんせーい」 イヌの女生徒が友達を連れてそそくさと帰ろうとしている。いや、確か今日、彼女は掃除当番であるはず…。 ぽんぽんと肩を叩いて、彼女を呼び止める。しかし、彼女の答えはこうだ。 「今日の掃除当番はヒカルくんと交代してもらったんですう。これって当人同士の合意に乗っ取ったものなんだから、 とっても民主的で合理的な方法ですよねえ、スズナ先生! さ、わんこはわたしの帰りを待ってるご主人さまのところに早く帰らなきゃ!」 「ええ?ちょっと、待ちなさい!犬飼さん!!」 「先生さようなら!みなさんさようなら!また明日、遊びましょ!」 彼女たちの足に追いつけず、そのまま見失ってしまったのは教師失格だ。 これから恥の多い教師人生を送ってしまうのだろうか。 こんな時なら、猪田先生はどう言うだろうか。けっして上から目線でなく、生徒との対話を重んじ、 幾多の生徒からの信頼を受けた事か。猪田先生の影響で教師を目指した子も多いと聞く。 職員室に戻ると、猪田先生の大砲のような声が響き渡る。 「す、すいません!お義母さま!キチンと掃除したはずなんですが…」 「あら、いのりんさん。これでもお掃除したわけですの?ほら…まだまだ埃が残っていますわよ」 何故か『お義母さま』と呼ばれているサン先生にペコペコと謝る猪田先生、 それに乗じて帆崎先生が跪いてサン先生に擦り寄る。 「ほら…こんなにいのりんさんも謝ってることだし、母上さま…もうお許しになさっては?」 「そうね…お掃除しか出来ないウリボウを虐げるのはわたしの趣味じゃなくってよ!」 「お、お義母さま…ご慈悲を…!」*3教師のコントはきっとこれの続き* ダメだ、取り込んでる。側でコーヒーを飲んでいたシロ先生も、渋柿を十も食べたような顔をしている。 おっと、弟が家にやって来る時間に間に合わない。小さく「お先に失礼します」と会釈をして職員室を後に。 しかし、廊下でわたしのクラスの生徒のウサギが困っていた。 「先生…、将来のことで…相談を」 不安に震える若人を見捨てて帰るようでは教師とは名乗れない。そのまま相談室へ。 しかし…わたしは大丈夫だろうか。猪田先生、わたしに力を…。 なんとか相談を終え、わたしも家路を急ぐ。やはり、不安そうな生徒が晴れ晴れとした顔になるのは快い。 ところが、自転車置き場でわたしは薄暗い真っ黒な曇り空になった。 たしか、バッグの内ポケットに…。ない、ないのだ。自転車の鍵がないのだ。 思い当たる所は全部探した。それでもないってことはどこかに落としたのだろうか。 いや、ぜったいバッグの中に入れたはずだ。いつもそうしているもの。 しかし、どう足掻いても自転車の鍵は掛かったまま。鍵を壊して帰るしかないのか。 もう、すっかり陽も落ちかけて下校する生徒も少なくなっている。 おそらく技術教室に工具があったはずだ。わたしには少し無理かもしれないが、やってみるしかない。 そう考えながら校舎に向かうと、中庭の池の側でヒカルが本を読んでいた。 ヒカルの視線がわたしを止めてしまうのは何故だ。 「……」 「ヒカルくん、なに?」 不思議だ。彼はわたしをじっと見つめて沈黙を続けている。鋭い目は何故か優しく見える。 「先生、何?」 わたしよりずっと年下なのに、ヒカルが兄のように見えてくる。 年上のネコが若いイヌをたぶらかすなんて話、みなさん聞いたことありますか? でも、今わたしがそれを聞いたらきっと信じ込んでしまうだろう。わたしはヒカルにことの全てをさらけ出した。 「ふーん」 「…先生、バカね」 ヒカルに気を許してしまったのはきっと、ヒカルが無口な子だからだろう。 この子ならわたしのどんな失態でも、キチンと受け止めてくれるはず…、と勝手に思うのがわたしの悪い癖。 「乗ってく?」 「ええ?何って言ったの」 「……」 ヒカルは黙って歩き出し、わたしは彼に取り付かれたように後を追った。 生徒用の自転車置き場に向かい、そのままヒカルは彼の自転車に跨るとわたしの前で自転車を止めた。 彼は何も言わない。まわりの生徒の声だけがやかましい。 わたしはトートバッグをぎゅうと肩に掛けたまま握り締め、尻尾を揺らしながらヒカルを見つめていた。 「乗ってよ、先生」 「だめよ、二人乗りなんて」 「…先生が困るだけだよ」 言葉巧みではないヒカルの不器用な気遣いに、なかなか気付かないわたしは大バカやろうだ。 後輪の軸に足を乗せてヒカルの肩に両手を乗せて跨ると、自然とヒカルの後頭部が目の前に。 こんな間近に生徒に近づくのは初めて。若いケモノの匂いがわたしの鼻に届いている。 「行くよ」 そうヒカルが言うと、静かに自転車は動き出し、わたしはヒカルにぎゅうと抱きつく。 理由はわからない、何かにしがみ付きたくなるのはきっと自分が不安だからだろうか。 ふっさふさの毛並みであるヒカルの首筋に、思わず顔を埋めたくなるわたしは悪いヤツだ。 いつもと同じように桜並木を駆け下りているのに、風も同じように感じているはずなのに、 胸の鼓動が幾ばくか激しい。 もしかして、ヒカルにわたしの心臓が幾らか心許なくなっているのということが、ばれてしまうのではないのか。 それを考えると少し怖い。どうして怖いのかが分からない。なのに、いつものように風が吹く。 今が桜の季節だったらいいのに。 ならば、この胸の鼓動を桜の花がきれいだったから、と言い訳することができるのに それさえも出来ないなんて、わたしは全くツイていない女だ。季節にまでバカにされている愚直なネコだ。 風吹き抜ける坂の途中、いきなり自転車が止まる。 「ぼく、見たんだ」 「何のことかな…」 「昨日のテスト、返すとき…一番初めに『間違ってます!』って言った犬飼のこと」 ヒカルは淡々と続ける。わたしは黙ってヒカルにしがみ付く。 「アイツ、先に配られた模範解答を見ながら、こっそり間違ってる答えを正解に書き換えてた。 それでドサクサにまぎれて『間違ってバツ付いてます!』だよ。アイツ…いい加減にしろって思いませんか」 答案を持ってきたときに気付かなきゃいけないはずなのに、わたしは全く気付かなかった。 クラスメイトに心許さないヒカルのことだ。どうしようかと悩んでいたら、ヒカルが口を開く。 「ゴタゴタはいやだよ」 このことは忘れよう。ネコの得意技は『嫌なことはすぐに忘れる』こと。 ぐいと再びペダルを扱ぐヒカルにしっかり掴みながら、途中まで送ってもらう事にした。 夜の顔を半分見せだす電車通り。あいもかわらず路面電車は不器用に走っている。 「ここでいいよ。うん、ありがとう」 「…うん」 わたしはすたっと自転車から降り、ヒカルと別れて、最寄りの電停に向かう。今日は電車で家に帰ろう。 普段は雨の日にしか乗らない路面電車、きれいな夕焼けを見ながら電車に乗るのは初めてかもしれない。 最寄りの東通り16丁目電停に着くと、電車乗り場の安全地帯には保健室のシロ先生が立っていた。 「あ…シロ、先生…」 「ん」 「同じ方向なんですね…」 「ほう、泊瀬谷先生が晴れた日に電車で帰るのは珍しいな」 「そ、それが…」 遠くからやって来た路面電車が鋼の軋むブレーキ音を立てて電停に止まり、わたしたちは車内に入る。 ざわつく車内で事の顛末をシロ先生に話した。 白衣を脱いだシロ先生、わたしの話を聞くや否や髪を掻き上げながら推理をする。 「もしかして、バッグに鍵を入れたって錯覚をしてはないか」 「ええ?だって…いつもここに入れて…」 「それだ。その『いつも』が曲者なんだ。泊瀬谷先生は今日、遅刻しそうになっていた。 それであわてて自転車を止めて『鍵をかけて、バッグの内ポケットに入れた』と思い込んでいたんだ。 しかし、実際には鍵なんかはかけてない。 いつもの習慣が邪魔して、鍵がありもしないバッグの中を探していたんだ」 「でも…自転車に鍵が付いてなかったんです」 「そこまでは知らない」 うん…そうですよね…。無茶振りでしたか。 「ところで、泊瀬谷先生…。この毛は」 わたしのほっぺたに手を伸ばして、引っ付いたヒカルの羽毛を取ろうとすると 「次は十字街、十字街です。お乗換えのお客様は…」 空気を読まない車内アナウンスが、シロ先生の手を遮る。 街の中心、十字街電停でシロ先生とはお別れ。どうせ壊せば自転車にまた乗れる。 盗まれなかっただけ幸い、とシロ先生に励まされ、そのまま電車に揺られてわたしの住む町へ。 わたしたちオトナや生徒たちと同じくらいの子と乗り合わせ、時間を共有する。 自転車と違って電車から眺める既に真っ暗な秋の街のる景色は何故か新鮮だ。 「次は蕗の森ー、蕗の森です」 わたしの住むアパートが最寄りの電停。ここで下車をして、アパートに向かう。弟が待っている。 しかし、弟の代わりに待っていたのは玄関のドアノブに引っかかった麻の袋、その中に差し込まれた置手紙であった。 『姉ちゃんへ。あんまり遅いんでお土産だけ置いて帰ります。弟より』 ごめん、姉ちゃん間に合わなかったね。袋を広げてみると、中身は熟れかけたみかんだった。 その黄色いみかんの中にふわりとヒカルの白い羽毛が落っこちた。 自転車は学校に置きっぱなしなので、翌日も電車と徒歩で学校に向かう。いつもより早い時間に出るのは 今日これっきりにしたい。しかし、足で登る坂とペダルで登る坂はこんなに違うのか。 自転車がこんなにも頼りがいのあるヤツだったとはしらなんだ。スイスイ登ってゆく生徒たちが恨めしい。 だけど、予定より少し早く職員室に着いたのは嬉しい。 見渡すと帆崎先生にシロ先生、そして猪田先生がお茶を飲んでいた。 緑茶の香りに誘われて、先生方へと近寄ると猪田先生、わたしを見てこう言い出した。 「いやー、昨日は悪いことをしてしまいました、泊瀬谷先生」 「わ、わたしに?何でしょうか?」 「実はですね、昨日のお昼休み校内の見回りをしていたところですね、 泊瀬谷先生の自転車に鍵が付いたままの所を見つけたんですよ。 最近、自転車の盗難が多発しているとよく耳にするので、 鍵を掛けておいて泊瀬谷先生にお渡ししようと思っていたんですよ」 巨体に似合わず恥ずかしそうな声で続ける猪田先生。 「ところが、その後は先生とすれ違いばかり。 結局、先生に会うことなくお日様が落ちてしまったというわけなんです。 ああ!面目ない!!どうも失礼いたしました、泊瀬谷先生」 猪田先生は深々と頭を下げながら、わたしにわたしの自転車の鍵とお詫びにと、みかんを差し出す。 シロ先生は静かにみかんを剥いていた。 青空に映える飛行機雲のような猪田先生の真っ直ぐさに心打たれ、わたしの曇り空も少し晴れたような気がする。 片隅でニヤリとしているシロ先生。昨日の推理は当っていたのだ。 少し早めに教室に行くと、ヒカルが一人で本を読んでいた。 昨日感じたヒカルの温もりと、自転車の風がわたしの胸に蘇ってきた。 「いつも、本…読んでるね」 「…猪田に勧められたんだ」 へえ、他人嫌いなヒカルのいつもと違う一面を見た気になる。ヒカルは目を擦りながら読み続ける。 あんまり目を使いすぎるとよくないぞ。そっとみかんをヒカルに差し出す。 「みかん?どうしたんですか、これ」 「…猪田先生に勧められたんだ」 おしまい。 関連:泊瀬谷先生 ヒカル君 白先生 猪田先生 帆崎先生 サン・スーシ先生
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千頭岳 京都市伏見区、山科区、滋賀県大津市の境界にある山。 山科川より東、R1より南、琵琶湖から宇治川で囲まれた小さな山岳地帯の最高峰。 峠位置 京都市伏見区/山科区/滋賀県大津市 道所在地 京都市伏見区 距離 2.56km 路面距離(計算値) 2.6km 最大標高 600m 最大標高差 361m 平均勾配 14.1% スタート 橋 ゴール 山頂三つ辻 地図 ルート地図 r782から 三つ辻側からの山頂(?)。 自転車の向いている先、写真の奥から登ってきた。 r781から 前半舗装路、後半未舗装路。 もともとは、山頂まで自転車でも登れるような道が付いていたように見える。 今は一部のMTBクライマーぐらいしか足を付かずに山頂に至ることは難しい。 路面状態 良好~悪路、未舗装路 堆積物等 多い 交通量等 オフロードバイク(エンデュランス系よりもトラ車)が走っている。 未舗装路区間の道の侵食、えぐれ具合は酷い。 ここを山頂まで足を付かずに上れれば、腐道の横峰峠伏見側も足を付かずに上れるはず。 登坂走行ルート r781から(未舗装区間のヘアピンカーブ、1.4kmか1.6km地点で足つき) 登坂未走行ルート その他 スタート地点。 山頂付近の三つ辻にある石碑? 三つ辻から滋賀県側。 四角いものは反射板らしい。 反射板らしいもの。 くすんだ緑色。
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SHIMANO トリプル用チェーンリング アウター44T スペック SAINT FC-M800-3用 44T 購入価格 1500円(新品) 比較対象 FC-TX71 アウター 評価 5 ●●●●●○○○○○ 使用感など 結構硬い。 軽量化していないXT FC-M770のアウターにしか見えない。 このチェーンリングでもたわむのでXTのものはもっとたわむのだろう。
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Biolab 参照。
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クロスバイク オフロード(未舗装路)用の自転車であるマウンテンバイクをベースに、舗装路をより軽快に走れるようにと作られた自転車。比較的最近登場した車種でありながら、その使いやすさからか一気に普及しました。 なかなか万能で価格もお手頃なので、マウンテンバイクと同じく千葉大ちゃり部でも多く使われています。 日本ではクロスバイクという呼び方が定着しているけれど、他にもトレッキングバイクやハイブリッドバイクなど様々な呼び方があります。 スマートでおしゃれなものが多く街乗りが似合う、そんな自転車です。 メリット 万能、そこそこ軽い、登りが楽、おしゃれ、スマート,無限の拡張性(?) デメリット 万能だが、悪く言うと中途半端 その万能さゆえに… クロスバイクはオールラウンダーであるがゆえに、突出したものがありません。そのため自転車にのめりこんでいくと後々物足りなくなるというケースもまれによくあります…。 ただ、初心者が自転車の楽しさを体感するのに最も適していて、オススメできる車種であることに変わりはありません。 無限の拡張性!! その汎用性を活かして(勘違いして?)魔改造を施す部員もちらほら。 ドロップハンドルをつけてロード寄りにしたりツーリング車使用にしたり。 君もぜひトライしてみよう!
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若狭街道 鯖街道と総称される道はもともと若狭や美浜と京を行き来した若狭越えの道であったもののようで、その範囲は概ね、琵琶湖西岸(水路としての琵琶湖を含む)と、頭巾山から長老ヶ岳にかけて連なる峰の間のようである。 西近江路全線を鯖街道とするのならば日本海側は敦賀から高浜辺りの港町が起点の範囲になりそう。 現在鯖街道と言えば、小浜市から(国道162号、)国道27号線、国道303号線、国道367号線(、川端通)を経て出町柳へ至るこの若狭街道のことらしい。 一応、起点は小浜市のいづみ町商店街、終点は出町商店街にある。 終点のほうは、この商店街と言うよりも出町橋にある鯖街道口のほうが分かりやすく明確で終点らしいため、ここでは出町橋とする。 休日に自転車で行きたくも無いし。 起点にしても、商店街内部より、小浜駅前辺りのほうが街道口としては分かりやすく明確で起点らしいと思う。 こちらは休日閑散としているが、やはりどこかひとつの商店街の一点をそうするのはどうも違う気がする。 ちなみに出町橋は左京区と上京区の境界だが、出町商店街は上京区のため、左京区までとするとやはり出町橋終点が合う。 花折トンネル北にあるトンネルは全て旧道?により回避できる(国道を行くよりしんどい、特に登りは)。 鯖街道は、当時のルートを今でもたどることが出来るが、自転車でそれを往復するには貧弱な自分の場合、2日がかりになりそう。 自転車ではなく、走ることによってこのルートを走破する鯖街道マウンテンマラソンというものもある様。 コンパートメント症候群なんかでなければ、マラソンに関係なくチャレンジしてみても良かったが。 道の駅 若狭熊川宿、くつき新本陣 峠 水坂トンネル(or水坂峠)、檜峠、花折峠orトンネル、途中越 道所在地 福井県小浜市~若狭町、滋賀県高島市~大津市、京都市左京区 距離 片道74.64km、往復149.28km 路面距離 多分片道75km、往復150kmぐらい 最大標高 488m 最大標高差 498m(!?) 平均勾配 スタート いづみ商店街or小浜駅前交差点 ゴール 出町橋 地図 ルート地図 出町橋起点終点往復 出町橋から 舗装状態 良好 路面状況 概ね良好だが一部砂利類多め 交通量等 多い 水坂トンネルも1つと数えると、4つの峠を超える。 峠が2つずつセットになっている。 平均勾配はマイナス。 車、バイクともに多い。 迂回出来るトンネルが多い。 いづみ町商店街から 舗装状態 良好 路面状況 概ね良好だが一部砂利類多め 交通量等 多い こちらのルートが道としては順路。 平均勾配はプラス。 なんとなく道の雰囲気が名前負けしている感じがする。 鯖街道の内、京都市内と小浜市をつなぐ国道メインのルートは他にもR162の周山街道と、R161とR303メインの琵琶湖西岸を廻る西近江路がある。 距離が長く、コースの雰囲気無視で登りが少ないという意味で楽な道が良ければ、西近江路。 距離が短く、雰囲気そこそこヒルクライムもそこそこなら、若狭街道。 距離が長く、峠越えも多いが、雰囲気も良いのが周山街道。 国道メインのルートでは、一番きついけど周山街道が一番好き。 西近江路のR161、R367それぞれの交差点間のR303は走った事が無い。 走行ルート 出町橋から いづみ町商店街から 未走行ルート 無し いづみ町商店街内にある鯖街道起点の石。 この方向に進むと商店街を出てr14に入る。 商店街を出たところで小浜駅側へ左折し、駅からは国道をたどる。 出町橋西詰めにある石柱。 鯖街道の終点。
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有栖川沿い林道 大覚寺から北西に行くと有栖川沿いに伸びている林道。 峠位置 右京区 道所在地 右京区 距離 1.85km 路面距離(計算値) 1.87km 最大標高 198m 最大高低差 122m 平均勾配 6.6% スタート 三叉路 ゴール 嵐山高雄パークウェイ高架下 地図 ルート地図 アリス 写真なし。 三叉路から 舗装路、荒れたダート、ダブルトラックガレ道と変わっていき、最後はシングルトラックになる。 溝?を過ぎるとほとんど自転車に乗れない上に、急勾配になる。 川沿いにあり、全体的にウェットな路面。 たまに車が走っている。ハイカーはいないと思うが、散歩や、何かをしている人がたまにいる。 イノシシがいる形跡もある。 途中の分岐を右に曲がるとすぐにダブルトラックは終わるが、押し担ぎすれば菖蒲谷池に行ける。 STを除いて基本的に勾配は緩やかなので、初心者で山道を走りたいというのに向いているかも知れない。 ただし、短めで、登っても何もない。 上り走行ルート 三叉路から 上り未走行ルート なし
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永江峠 神話に関係が深い辺りの、県道105号線にある峠。 峠位置 鳥取県日南町 道所在地 島根県安来市~鳥取県日南町 距離 島根側 8.17km 路面距離(計算値) 島根側 8.22km 最大標高 島根側 488m 最大標高差 島根側 324m 平均勾配 島根側 4% スタート 島根側 橋 ゴール 峠 地図 ルート地図 島根側 島根側から峠を撮影。 島根県側 鷹入りの滝分かれ道までは基本的に2車線(一部1車線)で、おおむね良好な道。 分岐後一変、1車線舗装林道の様相を呈し、路面状況と引き換えに雰囲気のある峠道になるが、勾配は緩め。 路面状態は、別れまでおおむね良好、その後ちょっと悪くなる。 堆積物は、別れまで路側帯付近に砂利などが少々、その後多くなる。 交通量は少ない。 峠は鳥取県日南町の看板を少し過ぎたところ。 峠手前に、稚児の岩?への分岐路がある。 車両禁止だが、入り口から見える限りの道はダブルトラック。 深めの砂地という感じなのでタイヤはとられるかもしれないが、MTBで走れる、かも知れない。 行ってないので未確認。 鷹入の滝へは、自転車に乗ったまま到達することはできないが、押し担ぎするつもりなら、自転車を持っていくことができそう。 登坂走行ルート 島根県側(○) 登坂未走行ルート 鳥取県側 この交差点の奥にスタート地点がある。 この写真の右は寺谷坂峠に続いている。 スタート地点。 峠を鳥取県側から撮影。 稚児岩への道。
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子供乗せ:後ろ乗せ&2~3人乗りタイプ■スペック・価格早見表 3人乗り非対応タイプ(後ろ乗せ専用)◆ハイディビー《6.0Ah》(ブリヂストン) 3人乗り対応タイプ(前乗せは別売り)◆ギュットプラス《8.0Ah》(パナソニック) ◆ボーテアシスタ《4.3Ah》&ボーテアシスタDX《8.1Ah》(ブリヂストン) ◆パス ラフィーニ L《8.0Ah》&S《4.3Ah》(ヤマハ) 盗難補償の違い 子供乗せ:後ろ乗せ&2~3人乗りタイプ ■スペック・価格早見表 メーカー 車種名 定価 実売(最安値) 電池容量 電池種類 航続距離(メーカー公称値) ブリヂストン ハイディビー 13万9800円 約11万9千円~ 6.0Ah(25.2V) 長寿命リチウム 強22km、標準26km、エコ30km パナソニック ギュットプラス 11万8000円 実売10万円~ 8.0Ah(25.2V) リチウム電池 強28km、オート31km、エコ44km ブリヂストン ボーテアシスタ 11万3800円 約9万4千円~ 4.3Ah(25.2V) 長寿命リチウム 強16km、標準20km、エコ23km ヤマハ パスラフィーニ 11万3800円 約9万6千円~ 4.3Ah(25.2V) 長寿命リチウム 強16km、標準20km、エコ23km ブリヂストン ボーテアシスタDX 12万3800円 約10万3千円~ 8.1Ah(25.2V) 長寿命リチウム 強29km、標準34km、エコ40km ヤマハ パスラフィーニL 12万1800円 約10万4千円~ 8.1Ah(25.2V) 長寿命リチウム 強29km、標準34km、エコ40km ※実売価格は通販最安値価格より。 アンジェリーノ等の子供乗せ専用車から前乗せシートを取り除いたタイプ。 ■前乗せシートに乗せる期間の目安 【1~4歳未満】(1歳未満は不適)または 【身長80~95cm、体重15kg】 まで ■後ろ乗せシートに乗せる期間の目安 【2~6歳】頃 または 【体重22kg】まで ■地方自治体の補助金やレンタル制度 地方自治体によっては、購入費補助金やレンタル制度を取り入れている所がある。 まずは自分の地域の自治体のサービスの中に使えそうな補助金制度等がないか確認を。 3人乗り非対応タイプ(後ろ乗せ専用) ◆ハイディビー《6.0Ah》(ブリヂストン) http //www.hydee-b.jp/ ※販売店検索 → 検索ページ ■2011年モデルスペック 型 番 HY6L61 価 格 13万9800円(実売約11万9千円~) 電池容量 6.0Ah(25.2V)長寿命リチウム※定格5.7Ah 航続距離 強22km、標準26km、エコ30km 重 量 29.8kg GD値(26インチ) 3速時GD値:5.4m、60rpm時:19.6km/h24km/h到達時:ペダル毎分73.5回転 スプロケ 41×22T×内装3段(SG-3R40) サイズ 全長183.5cm、軸間距離116.5cm、全幅56cm 適応身長 148cm~(3人乗り非対応) サドル高 76.5~90cm blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 ■主要装備 特殊 アシストレベル★×4、SPEC3、速度&残量表示パネル 電装 1.0W×1灯砲弾型白色LED、リア反射鏡 車体 ループ型アルミフレーム、ビーチクルーザー型ハンドル 車輪 HE規格26×1.95インチ(幅50mm)セミスリックMTBタイヤ、アルミリム、ステンレススポーク 制動 前輪:Vブレーキ(シマノ ACERA BR-M422)後輪:シマノローラーブレーキ 積載 大型ステンレスバスケット、フレーム同色パイプリアキャリア(クラス27)、スーパーラクラクワイドスタンド、テモトデロックⅡ、BSロックⅢ 装備 スポーティサドル、ドレスガード ■特徴 ▼特徴 HYDEE.B(ハイディビー)は、ボーテアシスタのデザイン優先バージョン。 子供乗せ専用車を、「デザインがださい」「皆と同じはイヤ」という理由で敬遠する層に向け、 女性ファッション誌「VERY」とのコラボでオシャレ好き層にアピール。 ただし、3人乗りは不可。 デザイン優先しても機能を落とさない様に色々工夫されてはいるが、 フレームの足抜き性が悪かったり、リアキャリアが小さい等、どうしても 部分的には通常ママチャリタイプに子乗せシートを搭載するより劣る面がある。 専用車だからママチャリタイプより子乗せに向いていると言う訳では無いので注意。 「デザイン優先した割には、子乗せとしての機能もそこそこ高い」と言った性質に近い。 ▼デザイン デザインはダッチバイク(オランダの伝統的実用車)を元ネタにした様な外観。 ママチャリの概念が無い欧米に於けるママチャリ的ポジションの実用自転車で、 ハンドルのポジションや全体のシルエットがそれを髣髴とさせる。 また、2010年で廃盤になった「ベルトロE.A.」から、2011年の「アシスタポルク」に繋がる、 レトロ路線の延長線上にも見受けられる。 売り文句は「車体からチャイルドシートまでゼロからの開発」との事だが、 「ダッチバイクの路線を狙って、既存のアシスタポルクをベースにして似せた」感がある。 (勿論、WOとHEのタイヤ規格の違い等、ハイディビーとポルクの各パーツに直接の互換性は無いが) ▼ハンドル&足回り ビーチクルーザーの様な幅広ハンドルと、MTB用ファットタイヤでゆったり乗れる。 幅の広いハンドルは操作に慣れれば、ハンドルが左右にブレ難く安定させ易いので役立つ。 クロスバイクやMTBと同じく前輪に制動力の高いVブレーキを使っているのも利点。 特に後ろ乗せ時は後輪に荷重が掛かり、前輪ブレーキの効きが悪くなるので制動力は重要。 この辺りは、デザインと機能性を両立させる工夫が上手くなされている。 ▼フレーム形状 デザイン優先なので、足元がステップスルーではない点には注意。 専用車のアンジェリーノやボーテに存在する足元の隙間が無く、フレームが高い位置まで来る。 緊急回避性能や自転車が倒れて子供が地面と激突するリスクの軽減という面ではやや劣る。 ▼押し歩きは危険 乗車&停車でグラついた時、咄嗟にフレームを跨いで反対側に足を付く動作ができない。 子供をシートに乗せて手押しの状態から乗ろうとした時等に、反対側に足を着けないので、 車体が体と反対側(右側)に一旦傾き始めると、重くて立て直しできないで転倒、 シートに乗っていた子供が地面に衝突してしまう事態が起こりやすくなる。 Hydee.Bに限らず、子乗せ中の押し歩きは、車体が斜めになるので倒れやすく危険だが、 特に足抜き性能の悪いHYDEE.Bの場合は、極力押し歩きをせず、跨ってアシスト走行で進む事。 ▼リアキャリア HYDEE.Bはデザイン優先でリアキャリアが小さい。 まず前後の長さが通常の子乗せ専用車のリアキャリアより短い。 というより、アシスタリチウム等の普通ママチャリタイプよりも短い。 更にリアキャリアの幅も狭いので、通常よりも幅の狭いリアシートが必要。 この為、リアキャリアのチャイルドシートは専用品のみ装着可能となる。 通常サイズのリアシートは取り付け部が合わず取り付け不可。 ▼リアシート 専用リアシートは「ハンサムチャイルドシート」という謎センスのネーミング。 小さいキャリアに合わせ、HYDEE.B専用シートは若干シート幅が狭くなる。 デザインは実に格好良いが、シート内部はアンジェリーノ等より窮屈になる。 子供用の手すりは、駐車場ゲートの様に上から降ろしてガチャリと嵌めるタイプ。 スタンドは子乗せ用の幅広タイプの両足スタンドで、乗せ降ろし時の安全性を高めている。 また、子供が足を車輪に巻き込まない為のフットガードも大型の物を搭載。 ▼ハンドルロック機能 「テモトデロック」搭載なので、乗せ降ろし時の安定性を確保できる。 2011年モデルはテモトデロックの固定力が多少強くなり、荷物の重みで勝手に動く事が減った。 またサークル錠も他の子乗せ専用と同様、シート後ろの手が届きやすい位置に移設される。 オプション品で前カゴやシートカバーも用意。シートカバーは本体後ろに収納可能で便利。 ▼3人乗りは不可 警察庁の求める3人乗り基準適合車は「幼児2人同乗基準適合車マーク」が車体に貼られるが、 HYDEE.Bにはこのマークは無く、3人乗りには対応していない。 なお、東京都/神奈川/大阪/富山/山口県のみ「幼児座席+おんぶ」が可能だが、安全面では非推奨。 ハンドル形状も特殊なので、前乗せシートを付ける場合は加工に工夫が必要な場合がある。 もちろん3人乗りはできないので、前乗せを使う場合はリアシートは使用不可能。 更に、HYDEE.Bは純正リアシート以外は補償対象外な点にも注意。 基本的に純正リアシートによる後ろ乗せ以外は行わない事が前提となる。 ▼イメージ戦略 『快走する「チャリガール」~「おしゃれ」や「体験」が後押し~』一般に女性は、スペックよりもモノと自分との関係に関心を持つ。機能や特性を事細かに説明されるより、「カワイイ」と共感できたり、「それを手に入れたら、こんなステキなことがある」とシーンをイメージできたりする方が、ココロが動く。ジャイアント業務推進室の栂瀬雅月氏も、「女性にモノを売るには、いかに『そのモノがある生活』を具体的に想像させられるかどうか」と話していた。自転車にまたがった姿が見える大きな鏡を設置しているのも特徴である。女性が「この自転車を買って、乗っている私」をイメージしやすいように設置したのだという。 まさにこうした、男性とは異なる女性の思考パターンの法則性に従ったマニュアル通りの如く、 公式HPのギャラリーには、モデルが颯爽と乗りこなすシーンのイメージ映像が並ぶ。 (もちろん機械パーツのアップ写真や機能の説明も別ページにちゃんとあるが) ファッション誌とのコラボという訴求性も含め、 広告を見て「アラッお洒落ねステキ」と思う感覚が購入動機となる女性を狙った傾向が強く出る。 3人乗り対応タイプ(前乗せは別売り) ◆ギュットプラス《8.0Ah》(パナソニック) http //cycle.panasonic.jp/products/electric/enmp3/index.html ■2011年モデルスペック 型 番 BE-ENMP633 価 格 11万8000円(約10万円~) 電池容量 8.0Ah(25.2V)リチウム電池 航続距離 強28km、標準31km、エコ44km 重 量 29.2kg GD値(26インチ) 3速時GD値:5.4m、60rpm時:19.4km/h24km/h到達時:ペダル毎分74.3回転 スプロケ 41×16T×高耐久内装3段変速(SG-3R75) サイズ 全長188.9cm、軸間距離116.8cm、全幅57cm 適応身長 142cm~(3人乗り時158cm~) サドル高 74~89cm ■主要装備 特殊 バックライト搭載スイッチ(縦長パネル)、ラクラクドライブユニット(アシスト力は8Ah相当、高耐久ハブ&チェーン&ギア) 電装 砲弾型6灯LED(正面4灯+横2灯)、ソーラーオートテール 車体 らくにスルー(低床)アレックス(高張力鋼)フレーム 車輪 前輪:WO規格26×1+3/8インチ(幅37mm)ハードランナータイヤ後輪:WO規格26×1+1/2インチ(幅40mm)ハードランナータイヤ肉厚チューブ、ステンレスリム&スポーク 制動 前輪:ツーピボットキャリパーブレーキ後輪:シマノローラーブレーキ 積載 樹脂バスケット、極太パイプリヤキャリヤ(クラス27)、ワイドかろやかスタンド、スタピタ 装備 フルチェーンカバー、ソフトクッションサドル、サドルガードマン、インサイドベル、ドレスガード、端子カバー ■特徴 ▼特徴 子乗せ専用車のギュットから前乗せシートを取り、普通の前カゴ付き前輪26インチに換装。 後ろ乗せシートを搭載して使う事を前提に設計されている。ボーテアシスタの対抗馬。 ボーテにアシスト力では一歩譲るが、少し価格が安いのが魅力。 標準装備は8Ahだが、電池交換時に最大12Ahまで搭載可能なのも利点。 色合いも落ち着いたカラーが多いボーテに比べて、やや鮮やかで若々しい印象。 子供がある程度大きくなってから子供乗せ自転車を探すケース等、 「安全性重視の後ろ乗せ車が欲しいが、前乗せシートは必要ない」、というニーズ向け。 普通のママチャリタイプに後ろ乗せシートを付けるよりも、リアキャリア周辺の剛性が高く、 更に「ギュットあんしん傷害保険制度」が付く分だけ、子乗せするのに向いている。 ▼フレーム 車体の後ろ半分はギュット、前半分はビビDXスペシャルデザイン、を合体させた様な構成。 フレームはギュットと同じく低床部が水平になっているステップスルーフレーム。 フレームを跨ぐ時に足首が引っかかり難く、倒れそうになっても咄嗟に足を反対側に付ける。 ギュットと完全に同じ形状ではなく、僅かに前後が短くなっている。 ▼アシスト力 ラクラクドライブなので高耐久ハブ採用で重い負荷でも内装変速ハブ・チェーン・ギアの耐久性が高い。 ただラクラクドライブ搭載でも、アシスト力は12AhのビビEX&ビビタフネス(★×5相当)と同じではなく、 同じ8AhバッテリーのビビDXと同程度(★×3相当)にデチューンされる。 (高耐久ハブ採用車でアシストまで強化されるのは、12Ah搭載のビビEXとビビタフネスのみ) ▼前乗せシート オプションの前乗せシートを装着すれば、ギュットと同じく前乗せも可能になる。 ただし、専用車のギュットがハンドル軸の真上に座席が来るのに対し、 ギュットプラスの前乗せシートは、ハンドル軸から離れた位置にシートを搭載する。 シートと子供の体重がハンドル軸の真上に掛かれば、重くても比較的操作が安定するが、 ハンドル軸から離れた位置に荷重が掛かると、遠心力でハンドルを取られ易い。 この為、純粋な子乗せとして安全性は、専用車よりも後付けシートはどうしても劣る。 ▼3人乗り ギュットプラスでも専用シートを使えば3人乗りは一応可能となっている。 ただし下図の様に、ギュットやギュットミニ等の前乗せシート付き車に比べると、 どうしても搭乗者と前乗せシートの子供の間の間隔が狭くなる。 体格にもよるが、搭乗者の膝がシートにかろうじて当たらない程のギリギリのスペース。 更に前輪22インチのギュットと違い、前輪26インチのギュットプラスに前乗せすると、 前シートが視界を塞ぐ形になり、搭乗者が低身長だと下方向の視界が狭まる。 自転車のすぐ前の地面が見え難くなるので、路面のギャップ等に注意が必要。 この為、最初から3人乗りする予定があるなら、ギュット等の専用車を強く推奨。 稀に「専用車は子乗せ期間が終わったら格好悪い」と外見だけを理由に、 専用車を拒否する親が居るが、ギュットとギュットミニは、 シートを外してオプションのカゴに付け替えた時のデザインも考慮され、 外見がなるべく「元子乗せ専用車」っぽく見えない様に工夫はされている。 ▼3人乗り+荷物はNG よくある質問で「3人乗りの時は荷物はどうするの?」という疑問があるが、 3人乗りの時は荷物は載せない事が前提。荷物は諦める事になる。 そもそも非力で小柄な人の3人乗り自体が、重量やバランス面でかなり無理がある話なので、 それゆえ「専用車を使った場合のみ認可」という厳しい制限が掛かっている。 しかし、稀に「ギュットだと3人乗りの時に荷物を諦めるしかないけど、 ギュットプラスなら前カゴに荷物入れたまま、前後シートで3人乗りできるわ」 と、ギュットプラスやボーテアシスタの様な3人乗り可能な前カゴ付き車種を使い、 いわば裏技的に3人乗りで荷物を載せて使おうと考える人も居る。 だが最大積載量は前後合わせて合計30kgまでと言う制限もあり、 前述の荷重バランスの不安定さと視界の悪さを考えると、 ギュットプラスを3人乗り+荷物で使うのは極めて推奨できない使い方となる。 ◆ボーテアシスタ《4.3Ah》&ボーテアシスタDX《8.1Ah》(ブリヂストン) http //www.assista.jp/lineup/BA6L69/ ※参考:前年度カラー ■2011年モデルスペック 名 称 ボーテアシスタDX ボーテアシスタ 型 番 BA6L81 BA6L41 価 格 12万3800円(実売約10万3千円~) 11万3800円(実売約9万4千円~) 電池容量 8.1Ah(25.2V)長寿命リチウム※定格7.6Ah 4.3Ah(25.2V)長寿命リチウム※定格4.05Ah 航続距離 強29km、標準34km、エコ40km 強16km、標準20km、エコ23km 重 量 29.5kg 29.1kg GD値(26インチ) 3速時GD値:5.3m、60rpm時:19.2km/h、24km/h時:毎分75.2回転 スプロケ 41×22T×内装3段(SG-3R40) サイズ 全長189cm、軸間距離118cm、全幅56cm 適応身長 146cm~(3人乗り時157cm~) サドル高 75~89cm ■主要装備 特殊 アシストレベル:ボーテアシスタDX★×4、ボーテアシスタ★×3SPEC3、速度&残量表示パネル 電装 砲弾型1W×1灯白色LED(取付位置はカゴの真下)、2灯LEDソーラーテールランプ 車体 アルミ製オープンワイドタフフレーム(クラス27対応設計)プロムナード型ステンレス製ハンドル 車輪 前輪:WO規格26×1+1/2インチ(幅38mm)マイティロードタイヤ(サイド飴色)後輪:WO規格26×1+1/2インチ(幅40mm)Eマイティロード4.5タイヤ(サイド飴色、高圧4.5気圧)、スーパーチューブ(厚1.2mm)、ステンレスリム(Bridgestone Super Stainless)、ステンレススポーク 制動 前輪:ツーピボットキャリパーブレーキ、後輪:シマノローラーブレーキ(放熱フィン付) 積載 大型ステンレスバスケット(45×30×24.5cm)、フレーム同色パイプリアキャリア(クラス27)、スーパーラクラクワイドスタンド、テモトデロックⅡ、BSロックⅢ 装備 ビッグテリーサドル、グリップベル、空気ミハル君、ドレスガード ■特徴 ▼特徴 2011年度から8.1Ahと4.3Ahの2本立てに分化(2010年は6.0Ah単独構成だった)。 ギュットプラスの登場前から存在するモデルで、ギュットプラスのライバル車。 8Ah同士で比較すると、価格がやや高く、アシスト力と電池の長寿命保証で優れる。 ▼車体 アンジェリーノアシスタから前乗せを取り、普通のカゴを付けた形。 前輪サイズもアンジェリーノの22インチから、普通ママチャリと同じ26インチに変更。 アンジェリーノと同じく低床ステップスルーフレームだが、僅かにフレーム長が短い。 フロント部外の性能はアンジェリーノとほぼ共通なので3人乗りにも対応。 HYDEE.Bと違い、後ろ子乗せ車としての機能は普通のママチャリタイプよりも優れている。 ▼用途 前乗せシートを使う予定が無い人にとっては、アンジェリーノではなくこちらが有力候補となる。 普通のママチャリにリアシートを付けるよりは、ボーテアシスタの方が安全性と機能性の面で高くなり、 「同乗者にも1年間の傷害保険」が付くので適している。 ▼フレーム フレームパイプの厚みは普通自転車の2倍近くあり、あらゆる部分が太くて頑丈。 アルミは軽い代わりに強度が低めだが、パイプ径を太くする事で、変形や捩れに強くできる。 更に軽量さを活かしてアルミをたっぷり盛って思い切り分厚くし、しならせずガチガチに固めている。 「アルミ=脆い」と言うイメージとは異なる、極めて剛性の高いフレームになる。 ギュットのフレームが、重いが弾性のある鉄(アレックス合金)を使った細めのパイプで、 ある程度は鉄のしなりを活かす方向性なのとは対照的。 ▼キャリア取り付け方式 リアキャリアを支えるステー(支柱)も、普通自転車の様な車軸固定ではなく、フレームに直接固定。 車軸に固定するよりも高荷重時の耐久性の面で優れている。 アンジェリーノシリーズ全種と、20インチのギュットミニも同様のフレーム固定方式を採用。 なお、26インチのギュットプラスとギュットは車軸固定方式。 ▼スタンド・ハンドルロック ギュットプラス同様、子供乗せ機能として必要な機能はしっかり標準装備。 ハンドルロック機能(テモトデロック)、巨大スタンド(ラクラクワイドスタンド)、大型ドレスガード、等。 前カゴはステンレス製の大容量タイプで荷物が多くても対応できる。 ▼前乗せシート ギュットプラス同様、オプション品の専用前乗せシートをハンドル部に取り付ければ、 専用リアシートと併せて3人乗りも可能(3人乗りは専用シート以外は認可されない)。 問題点もギュットプラスと同じで、後付け前乗せシートは、アンジェリーノ等の専用車に比べ、 狭いスペースに無理矢理押し込む形になるのと、ハンドル軸から遠い為に操安性に劣る。 あくまでリアシート搭載がメインの車種であり、3人乗りを多用するなら専用のアンジェリーノを。 ▼車種選択 後付け前乗せシートは機能面ではアンジェリーノ等の初期装備の前乗せには及ばない。 最初から前乗せや3人乗りを多用する予定なら、アンジェリーノを選択。 子供がある程度大きくなってから購入する場合など、前乗せをごく短期間しか使わない、 または後ろ乗せオンリーで使う場合に有力な候補となる。 車体構造上、稀に「子乗せ専用はデザインがダサいからボーテに前乗せする」とか 「3人乗りだけど荷物積むからボーテで前カゴに荷物満載して3人乗りする」とか 安全よりも外見や自分の都合と言ったやや邪道な理由で選ぶ人も居るが、安全最優先で選択を。 ▼子乗せ以外の使い道 子乗せ用の頑丈なフレームを使うので、ママチャリタイプとしては業務用タイプの次に頑丈。 そこで、体重が重い人の1人乗り用として使う事も可能。 「体重荷物合計が100kg近いので普通のママチャリタイプだと耐久性に不安」といった場合に有力。 ボーテDXならアシストレベル★×4で、低速ギアに強いSPEC3搭載なので、十分なパワー。 ◆パス ラフィーニ L《8.0Ah》&S《4.3Ah》(ヤマハ) http //www.yamaha-motor.jp/pas/lineup/raffini/ http //www.yamaha-motor.jp/pas/children/ ※参考:前年度カラー ■2011年モデルスペック 種 別 ラフィーニL ラフィーニS 型 番 PM26RL PM26RS 価 格 12万1800円(約10万4千円~) 11万2800円(約9万6千円~)) 電池容量 8.1Ah(25.2V)長寿命リチウム※定格7.6Ah 4.3Ah(25.2V)長寿命リチウム※定格4.05Ah 航続距離 強29km、標準34km、エコ40km 強16km、標準20km、エコ23km 重 量 29.3kg 29.0kg GD値(26インチ) 3速時GD値:5.6m、60rpm時:20.1km/h、24km/h時:毎分71.7回転 スプロケ 41×21T×内装3段(SG-3R40) サイズ 全長189cm、軸間距離118cm、全幅58cm 適応身長 147cm~(3人乗り時155cm~) サドル高 75~91cm ■主要装備 特殊 アシストレベル:ラフィーニL★×4、ラフィーニS★×3SPEC3、速度&残量表示パネル 電装 砲弾型1W×1灯白色LED(取付位置はカゴの真下)1灯LEDソーラーテールランプ 車体 アルミ製オープンワイドタフフレーム(クラス27対応設計) 車輪 前輪:WO規格26×1+1/2インチ(幅38mm)マイティロードタイヤ(サイド飴色)後輪:WO規格26×1+1/2インチ(幅40mm)Eマイティロード4.5タイヤ(サイド飴色、高圧4.5気圧)、スーパーチューブ(厚1.2mm)、ステンレスリム(Bridgestone Super Stainless)、ステンレススポーク 制動 前輪:ツーピボットキャリパーブレーキ後輪:シマノローラーブレーキ 積載 大型ステンレスバスケット(45×30×24.5cm)、フレーム同色パイプリアキャリア(クラス27)、スーパーラクラクワイドスタンド、テモトデロックⅡ、BSロックⅢ 装備 ビッグテリーサドル、ドレスガード ■特徴 ▼特徴 ブリヂストンとOEM関係なのでボーテアシスタと殆ど同じ性能。 「ボディカラー」「保険内容」「ベル」「空気ミハル君」、 等がボーテとの違いとなる。 ▼盗難補償の違い 盗難補償の内容の違いは、アンジェリーノの盗難補償とリトルモアの盗難補償と同関係。 ラフィーニは3年目の自己負担率が30%から50%へ上がるが、鍵を無くした場合にも対応できる。 ▼モデルチェンジ 2011年に8年ぶりの大モデルチェンジで、8.1Ahの「ラフィーニL」と廉価版4.3Ahの「ラフィーニS」に分化。 「長寿命バッテリー」「ドライブユニットとフレーム3年保証」「速度 残量デジタル表示」追加。 新型電源スイッチパネルは、「(残り)80%」等と残量が数字で表示される。より細かい残量管理が可能。 また走行速度を表示可能になった。アシストの強い領域を維持して走るのに便利。 ▼チャイルドシート装備シミュレーター ヤマハ公式HPに「チャイルドシート装備シミュレーター」というサイトがある。 ベース車のカラーを選び、複数あるチャイルドシートの中から1つ選んでカラーも決定。 すると、選んだ色とデザインの取り合わせで装着した姿が表示される。 シートをどれにするか、何色にすれば似合うカラーになるか、等を購入前に確認できる。 ▼3人乗りは窮屈 やはりボーテアシスタやギュットプラスと同様、後付けの前乗せシートはかなり窮屈。 搭乗者と前乗せシートの隙間が僅かにしか開かないので、 3人乗り走行時の安定性では、リトルモア等の前乗せ付き専用車を推奨。 盗難補償の違い メーカー 1~2年目紛失時の自己負担率 3年目で紛失時の自己負担率 鍵を無くしても保証されるか パナソニック 30% 30% 鍵が無いと補償外 ブリヂストン 30% 30% 鍵が無いと補償外 ヤマハ 30% 50% 鍵が無くても補償される 盗難補償は、万一盗難に遭った時に、新車価格の数割で同じ車種がもう1台補償される制度。 安易な紛失申請を防ぐ意味で「盗難対策に施錠していたのに盗まれた」事が条件なので、原則としては「鍵を掛けていて≒鍵は失くしていない」→「スペアキー含む3本の鍵を所持」が必要。鍵をうっかり失くすと、盗難に遭っても補償外となるので失くさない様に注意。 ↓例:パナソニック・ギュットシリーズの場合 ヤマハは鍵を失くしても手続き可能だが、その分、3年目の自己負担額が30%→50%と高くなっている。 それとは別に、子乗せ自転車には1年間の傷害保険が付く。ブリヂストンの「アンジェリーノあんしん傷害保険」、ヤマハの「親子安心傷害保険」、パナソニックの「ギュットあんしん傷害保険」等。 傷害保険の補償対象となるチャイルドシートは取扱説明書に指定品が記載されており、指定品以外のシートを使った場合は、補償の対象外となるので注意。
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最終更新日:2022.6.5 ★【オススメ】アルミリム掃除用の専用品「ラバー砥石」 2021.12.26 ★【予測運転】自転車のブレーキで急制動機能を求める人の「知らない/忘れている」事 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※キャリパーブレーキ(スポーツ車用[ショートアーチ])、カンチブレーキ、ディスクブレーキ(機械/油圧)の個別品は未掲載 ◆キャリパーブレーキ https //w.atwiki.jp/longmemo2/pages/102.html ●ブレーキシュー(キャリパー用) https //w.atwiki.jp/longmemo2/pages/160.html ◆Vブレーキ https //w.atwiki.jp/longmemo2/pages/105.html ●ブレーキシュー(Vブレーキ用) https //w.atwiki.jp/longmemo2/pages/161.html ◆ドラム系ブレーキ(バンドブレーキ、サーボブレーキ、メタルリンクブレーキ) https //w.atwiki.jp/longmemo2/pages/103.html ◆ローラーブレーキ https //w.atwiki.jp/longmemo2/pages/104.html ◆コースターブレーキ https //w.atwiki.jp/longmemo2/pages/31.html#coaster ●「固定ギア」と「フリーギア」の違い https //w.atwiki.jp/longmemo2/pages/31.html#fr ━━━━━ ●ブレーキレバー https //w.atwiki.jp/longmemo2/pages/30.html ●ブレーキケーブル,ワイヤー他 https //w.atwiki.jp/longmemo2/pages/38.html ━━━━━ ▲スマートコントロールブレーキ https //w.atwiki.jp/longmemo2/pages/106.html ▲「(油圧)ディスクブレーキ」関連 https //w.atwiki.jp/longmemo2/pages/88.html#Disk-b ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ブレーキ総合━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2021.11.07 ◆ブレーキシューのアルミ片除去は安全ピンがオススメ(ライトウェイ解説) 2021.05.23 ●ブレーキ本体に注油は厳禁 2021.02.02 (単独ページとの重複内容を削除し、このページは注意喚起などをメインへ) (各ブレーキ種別に関する内容は、それぞれの単独ページのみ更新) 2021.01.24 ●店で購入時にブレーキ調整できているかどうか 2020.09.20 ●コースターブレーキ関連の雑記 2020.07.12 ■自転車のブレーキ不良は"罰則あり"の違反 2020.02.23 ●店の一般車向けの後輪ブレーキ各種への雑感 2019.07.21 ●ブレーキが効かない自転車を乗り続ける危険 2019.07.07 ●ブレーキ変更時の注意点と店での使い方の説明の無さに対抗する補足 2019.06.30 ●ブレーキの異音への対処法への注意点 2019.06.09 ●危険なブレーキ整備 2019.04.14 ●ブレーキに注油は厳禁 2019.02.17 ●1100円のブレーキ補修費用が高いと思う感覚 2018.09.09 ★初期整備が出来ていなければ十分な機能は発揮できない 2018.07.29 ●ブレーキ調整の重要性、◆ブレーキの正しい使い方への理解、●たかが子供車のブレーキ? 2018.08.12 ●過剰な制動力に意味はあるのだろうか? 2018.04.01 ●「ブレーキが効きにくい・滑りやすい」原因とは 2017.08.06 ●定期的にブレーキの確認をおすすめします 2017.07.09 ●不良ブレーキ放置対策としてのキャンペーン 2017.07.02 ●最近のブレーキ不良の自転車 2016.12.11 ●シマノ「コースターブレーキ」,●コースターブレーキのオーバーホール(分解) 2016.12.11 ●コースターブレーキが無知な取り締まりで赤切符を切られたが無効にできた例 2016.10.16 ●後輪のハブブレーキ「音鳴き反対」か「走行性重視」か 2016.01.10 リンク修正のみ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★【予測運転】自転車のブレーキで急制動機能を求める人の「知らない/忘れている」事 twitter.com/ASAHICYCLE/status/1474662070222462976 たまに相談されるブレーキの効きが弱い系 お話を聞いているとほとんどの方がスピードがついた状態でレバーを握ってもその場で止まらないとおっしゃいます 急ブレーキをしないような運転が大前提だと私は考えております 角があるな!何か飛び出すかもしれない!などと予測しつつ運転することが事故を減らすのではないでしょうか ※ローラーブレーキに引き量不足のドラム系ブレーキ向けの汎用(安物)ブレーキレバーが使われている可能性や 整備状況・調整・ブレーキシューに問題がある場合を除けば・・・ こうした【予測運転】の重要性を、具体的に「考えさせて」「理解させる」ということが 事故ゼロを目指すために"必須"であり「真の交通"安全"教育」。 ◆「自転車でも安全走行徹底厳守者用フルセット」 「臆病運転(周囲への警戒) → 危険個所察知 →【予測運転】→ 早期減速 → 徐行 → 一時停止 → 前後左右確認 → 慎重運転」 ▲ところが現状では・・・、「これが違反、これが義務」の羅列に始まり、 学習効果が低い詰め込み型の内容や、警察の街頭指導でも的外れな内容に偏重していることもあり、 このような悲惨な教育状況に対して疑問を持たない人達だらけだからこそ、 「急制動できる性能さえあれば事故回避できる」と思い込んでしまう人達が出てくるのも已む無しというべきか。 そして、 ▲自動車免許があって【予測運転】を「知らない」「分からない」「覚えていない」という人は、 自転車とはいえ"乗り物を運転する適正があるとは言えない"ので、 (「事故に巻き込まれる第三者の被害を防ぐこと」が主な理由でも) [事故時の時間や、係る賠償金も含む] 「あなたの身の安全のため」にも、 自転車に乗らないことを強くオススメします。 ●過剰な制動力に意味はあるのだろうか? (シングルピボット→ダブルピボットに変更や、ノーマル→ハイパータイプのローラーブレーキでも不十分という考え方) 実際には使い方の問題やデメリットを気にすべきのような。 前輪・後輪で役割は異なるが、どちらにしても急停止/急制動すれば 晴天時であればタイヤの摩耗促進、雨天時であれば鉄蓋などの上で特に滑りやすくなるのが代表的なデメリット。 前輪であれば前方に乗車人だけが吹き飛ぶようなことにもなるが、 それでも急制動が良いという人は、キャリパーブレーキやローラーブレーキではなく、 Vブレーキ車種に買い替えるべきだろう。 タイヤの早期劣化を気にしないとしても、そうして偏摩耗を促進する使い方では、 特に神経質な人が気にするであろうホイールバランスが(若干でも)狂うことになるが、 それはどうでもいいのだろうか。 しかし、そもそも何のために必要かと考えたときに、 「急ブレーキで停止しなければならない状況」を作り出していることが問題。 「そういう速度や状況になるように走行することが危険」という認識が足りないように思える。 しっかりと予測運転ができてその予防策を採った安全走行が出来ていれば、 日常的に急停止しなければならない場面は「殆どない」と言える。 例えば、事故多発地点でもある「交差点」で 「停止線も標識も徐行義務も無視、減速もせずにそのまま進む」という状況は まさに全く危険を予想していないという証拠。 ↑の状況から「歩行者などが急に飛びだしてきた」という場面が続いたとして 危険者は「一時停止や徐行を無視した自転車側」に他ならない。 次に、車道の左側を走行していて 自動車がウインカーも出さず、後方から加速・追い抜きから左折巻き込みされそうになるケースであれば、 狭い道で歩行者もいなければ素直に「歩道を走行」、 十分に道幅もあるようであれば走行位置を車道の左端に寄せすぎないことが重要。 もし前方がほとんど詰まっているにも関わらず、 自転車を追い抜けないことで煽り運転を仕掛けてくるようであれば普通に通報すべき案件。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★非常に重要な部品のため、改修するなら何を置いてもまずブレーキから。 次点もライトや反射板などの道交法に関わる部分として その次に走行性のタイヤ・チューブを検討すべき。 ◆ブレーキシューのアルミ片除去は安全ピンがオススメ(ライトウェイ解説) www.riteway-jp.com/itemblog/カテゴリー-40479/2021/10/_kamata 新品に交換できるのであればアルミ片が出にくいシューに交換してしまうのも手。 ※ライトウェイ扱いの「BBB:3色ブレーキシュー」「BBB:青白柄ブレーキシュー」など ※ちなみに、ステンレスリムの場合は ステンレスリム用シューを使っていて削れることはまずないので除去の必要なし。 ステンレスリムといえば重く雨天時にブレーキをかけても滑りやすく前輪ブレーキで止まりにくいが リム面の耐久性でいえば手間がかからず便利な側面もある。 ★【オススメ】アルミリム掃除用の専用品「ラバー砥石」 ※古く硬化しているもの、雨天走行前提で墨汁が出やすいブレーキシューであれば 手間や頻度が多く大変なので、まずはブレーキシューの変更が望ましい。 ※ブレーキシューに「金属片」が埋まっている場合は必ず取り除くこと! その上で、これでリムのブレーキシュー当たり面の掃除をすれば、 「★制動力≒コントロール性の向上」&「★リムの寿命も延びる」。 ラバー砥石は3種類(※数字が小さいほど荒い・大きいほど細かい) www.hozan.co.jp/corp/r/r3512/ K-140 ラバー砥石(#60)990円(税込) K-141 ラバー砥石(#120)990円(税込) K-142 ラバー砥石(#320)990円(税込) ↓ 60ではリム面に傷が付きすぎる可能性はあるが一気に削るなら良いのかもしれない 320を仕上げに使う方法もある ◆実際の作業の動画ではK-141(#120)を使って作業している。 www.hozan.co.jp/mechanic/wheel/WH-9.html ※K-140(#60)約700円で購入可能 www.yodobashi.com/product/100000001000419136/ ※K-141(#120)約700円で購入可能 www.yodobashi.com/product/100000001000419135/ ●K-145 ラバー砥石ホルダー テコの原理から「使ったほうが力を与えやすい」のと、 手を汚しにくいので、頻繁に使うのであれば購入しておくのもアリ。 ※K-145 約1200円で購入可能 www.yodobashi.com/product/100000001004668238/ ●ブレーキに注油は厳禁 cs-shinwa.sblo.jp/article/185834919.html ※ローラーブレーキへの専用グリスや油圧ディスクブレーキは別の話 なお、これは超基本的な事なので頭に入れてほしいのですが ブレーキという装置は止めるためのもので 油は潤滑させる=滑らせるためのものです。 止めるための装置に滑るための油をかけたら 止まらなくなるのは当たり前ですね。 「滑る」という物理現象を全く理解していない人が多いとは思えないが、 「たかが自転車だからテキトーでいい」と思っているのだろう。 ●1100円のブレーキ補修費用が高いと思う感覚 「危ないから交換したほうがいいですよ」程度のアドバイスでは、 「"たかが自転車"の"ブレーキごときに払うのが勿体ない"」という感覚なんだろう。 「後ろブレーキがあるから」とか、「降りて止まればいい」とか、 「スピード遅いから大丈夫」では済まない。 ▼不整備車は違法 突発的な状況に対応するために必要な装備として、 「制動距離が不十分であれば違反」になる。 ●道路交通法 第六十三条の九 自転車の運転者は、内閣府令で定める基準に適合する制動装置を備えていないため 交通の危険を生じさせるおそれがある自転車を運転してはならない。 (罰則 第一項については第百二十条第一項第八号の二、同条第二項) (第120条→5万円以下の罰金) ↓ ●道路交通法施行細則 第九条の三 法第六十三条の九第一項の内閣府令で定める基準は、次の各号に掲げるとおりとする。 一 前車輪及び後車輪を制動すること。 二 乾燥した平たんな舗装路面において、制動初速度が十キロメートル毎時のとき、 制動装置の操作を開始した場所から三メートル以内の距離で円滑に自転車を停止させる性能を有すること。 ▼結局後で損をする 今度は「警察はまともに取り締まりなんてしてないからどうでもいい」と言い張るかもしれないが、 それだけではなく、ブレーキゴムがなくなり、 やがて下地の金属部分が車輪のリムを削り、 割れて走行不能になり修理費用が5倍以上かかるだけではなく、 その割れ方によっては足に突き刺さることになりかねない危険な状態に陥る。 「その前に買い替えればいい」として、 「たかが1100円」で治るものを数万円かけて新車にすることは (他の部分も新しくなるとしても)決して得な選択とは言えない。 そもそもブレーキゴムの硬化を考えると 業務用もしくは神経質な人であれば「半年ごとに交換」でも 多すぎるというほどでもない。 年間走行距離1000km未満くらいであれば (TS更新するならその時にでも)毎年更新するくらいでちょうどいい。 減ってから交換ではブレーキゴムの 「最適な性能」が十分に発揮できるとはいえない。 こういう「法律」「金銭」「安全」を含めた説得材料と共に、 「完全に整備された1万円自転車」と 「完全不整備の5万円以上の一般車」を用意して乗り比べてもらうなどの 「問答無用で理解させる可能性が高い説得力のある対策」が必要だと考える。 ●ブレーキ本体に注油は厳禁 star.ap.teacup.com/flatout/2848.html サーボブレーキも同様。 ※メタルリンクブレーキやローラーブレーキには「専用グリス」であり液体オイルではない。 キャリパーブレーキやVブレーキでもブレーキ本体への注油は不可。 「どの箇所に」「どの程度」注油が必要か、分かっていないのに注油はしないこと。 この自転車の場合、注油が必要なチェーンには注油が施されていないという時点で 「注油方法が全く分かっていない」ということがよく分かる。 ●店で購入時にブレーキ調整できているかどうか cs-shinwa.sblo.jp/article/188331615.html 店員にもよるとは思うが、量販系(スーパーやディスカウント系)の店では 「時間効率重視」により、まともに調整しているとは考えにくい。 恐らく、ネジ締めやチェーン引き同様に、目いっぱい固く締めている状態であれば、 「完全ノーメンテでもある程度もつ」ということに最大限の利点を置いているのだろう。 当然、タイヤの空気圧など、 「日々適切に調整することの意義」を理解できている人達にすれば論外となる。 ◆「初期伸び」後に「店で再調整"しない"」非常識な店やユーザーが後を絶たないことも 鬼締めの遠因になっていることは間違いない。 とはいえ、後輪用ブレーキでいうと、 ◆シマノのローラーブレーキBR-IM31用の「純正ブレーキレバーBL-C6000」取説より si.shimano.com/#/ja/DM/HRB001 ブレーキユニットまたはブレーキレバーのケーブル調整ボルト(A)を回して、 ブレーキレバーの遊び(a)が15mmになるように調整します。 ※新型ローラーブレーキ搭載車種は皆無に等しいのでBL-C6010の場合は省略 どちらにしろ、取説準拠では「ブレーキレバーの可動領域は狭い」というのもある。 ★但し、取説だけを信じてしまうと 制動時にむしろ危険なことにもなるので、使用者に応じて調整は必要。 ●「ブレーキが効きにくい・滑りやすい」原因とは (1)タイヤ性能の低下 劣化や硬化していて路面との摩擦抵抗が減っていると起こりやすい。 タイヤの使用限界を超えてケーシングと呼ばれる布目が出ていてもそのまま使い続けるようなことをしていれば 適正な路面抵抗を得られない。 摩耗以外にも新品でもタイヤ自体が製造されてから数年経過、紫外線を浴び続ける、 高温多湿のような劣悪な保管状態による影響も考えられる。 (2)体重が80kg以上/荷物が重い 体重:JIS規定では標準体重を65kgに設定してある。 70kg台であればさほどでもないとしても、80kg台になると影響は無視できない。 荷物:前は5kg、後ろは最大で25kg程度は積載できるとしても、それだけ積めば思うようにコントロールしにくくなる。 (3)路面状況が悪い ・乾いた路面でも「アスファルトの上に砂が溜まっている場所は滑りやすい。特にカーブであれば徐行でも良い程」 ・歩道走行時は点字ブロックの上を進行すべきではない。 ・網の目に限らず「(自転車の走行を無視した施行により)滑り止め加工されていない鉄の蓋」や 落ち葉が溜まっているような場所ではそもそも滑りやすいので注意が必要。(特に雨天時) (4)整備が不十分、誤った整備方法 ・ブレーキワイヤーの初期伸びを無視し続け、レバーを握ってもグリップまで完全に接触するような状態になっているのに そのまま放置していれば十分な制動力は得られない。 ・ローラーブレーキ・メタルリンクブレーキに専用グリスではないものを使用していたり、 専用グリスでも過剰充填すれば効きが鈍くなる。 ・大雑把な感覚で空気圧を無闇に高め(推定5気圧以上)にすれば路面との接触面積が減るので滑りやすくなる。 ・ゴム質の硬さ柔らかさを気にしてタイヤを選ぶ前に、まずは空気圧を調整したほうが早い。 ──────────────────────────────────────── ★初期整備が出来ていなければ十分な機能は発揮できない (「自転車店の仕事」であり、あまりにも常識的なことで省略していたが念のため追記) 例えばドラム系ブレーキであれば「本体のアームを引っぱりながら」 インナーワイヤーを引っ張りつつダルマネジを仮止め、 レバーを握ってブレーキが効くまでの距離の調整として ワイヤーの引っ張りを調整する等は「普通で最低限」の整備。 調整不足が原因であることを置き去りにして「効きが悪い」というのは無茶苦茶。 (「通販で買ったので調整不足だった」と言われても「自業自得」だが、 「初期調整すらまともに出来ないようなロクでもない店」に当たってしまったら、 多少遠くなっても早めに別の店に変更することを強く薦めるが、それも無理なら各自で習得) ──────────────────────────────────────── (5)使用方法 「過積載」で「砂地の上や濡れた鉄蓋の上」を「フルブレーキ」して滑らない自転車は存在しないと言える。 ↑は極端としても、これに近い状況であるほど危険。 未だに誤解が散見される「ある程度速度が出ていても前後両方とも思いきり急ブレーキをかけたら車輪が急停止する状態こそ適正」というのは誤り。 ブレーキをかけてから停止するまでの「空走距離」は雨天に限らず乾いた路面でも存在するのが当たり前。 だからこそ急制動(急ブレーキ)をかけないような安全走行が求められる。 「交通事故に遭いたくなければ(起こしたくなければ)」車両や歩行者が常に飛び出してくると見越して減速&徐行を徹底。 ●ブレーキが効かない自転車を乗り続ける危険 ameblo.jp/schonkm/entry-12495970964.html ワイヤー切れですね、効くわけありません。Σ(゚д゚lll)ガーン 親御さんの話によれば、「とうとう両方効かなくなった」と聞いたのが昨夜の事。(;^ω^) 前ブレーキは随分前から効かない事も昨夜初めて聞いたそうです。(;^ω^) ユーザーに「違法な整備不良車両」という認識が全くないのだろう。 ママチャリであっても、ブレーキが片方効かないということは 稀にニュースになる「ノープレーキピスト」や「ノーブレーキBMX」と 「ほぼ同じ」公道走行すれば違反になる問題のある車両。 「常用スピードが遅いから」とか「気を付けて走っているから」では済まされない。 (いたずら等も考慮し)乗車前にはブレーキが効くかどうか毎回確認し、 壊れているようであれば「乗らない」のが正解。 自分で修理できるに値する十分なスキルがなければ 「出張修理を呼ぶ」とか「押して自転車店まで歩く」しかない。 具体的には「ブレーキシュー」と 「ブレーキケーブル」(インナーだけでなくアウターもついでに) を交換すれば直る。(工賃別で各500円~) ブレーキレバーが折れていたり、 ブレーキ本体に異常があればブレーキ丸ごと交換も必要になる。 (工賃別で各2000円~) ■自転車のブレーキ不良は"罰則あり"の違反 たとえママチャリであっても 「前または後ろブレーキだけ使えればいい」というのは れっきとした罰則のある道路交通法違反なので、 故障していて修理せず走行した場合は、 本来「走行禁止命令を受けなければならない」のだが・・・、 警察が「優先度の低い内容に固執する余り」まともに検査せずに野放しになっているとすれば問題。 もし店側で発見し、修理に応じない場合は、 「(防犯登録してればその番号)車体の特徴・車体番号等」を添えて、 危険運転(事故を発生させる恐れあり)として 一応は警察側に情報を提供しておくべきに思える。 とはいえ、「たかが自転車」と思っている人の「自覚の無さによる非常識の壁」は厚いことは間違いなく、 店としても言い争いでのトラブルを避けたいだろうから、 こういうときに「漫画等で分かりやすく解説した小冊子」でも作っておいて見てもらうほうが、 効果的なのかもしれない。 しかしそもそも・・・こういう道交法内にもある安全上最低限のメンテ必須項目に関することは、 「啓蒙活動を課せられている警察側で用意していて当たり前なのでは?」という疑問もある。 ※既に配布しているような安全意識の高い地域が存在しないとは言わないが少なくとも全国的ではない。 ●前後ともに制動装置があること ●「夜間等」灯火義務 ●後部の「反射板もしくは尾灯」 ●[正直要らないとは思うが](一部地域を除き)警音器の装備義務 ※他にも事故防止の観点から見れば、 「タイヤ・チューブに異常がないか、ネジ締めが適切かどうか、 曲がりや歪み割れがないかどうか」など多岐に渡る。 別角度からのアプローチで言えば ●「幼稚園・保育園」側から「入園冊子での自転車利用者への注意警告」と「毎月点検を義務化」。 ●「保育雑誌などでの自転車メンテの重要性」についても、シリーズ化や書籍化という方向もある。 ▼道路交通法 elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/viewContents?lawId=335AC0000000105_20200523_501AC0000000020 第六十三条の九 自転車の運転者は、内閣府令で定める基準に適合する 制動装置を備えていないため交通の危険を生じさせるおそれがある自転車を運転してはならない。 (罰則 第一項については第百二十条第一項第八号の二、同条第二項) (自転車の検査等) 第六十三条の十 警察官は、前条第一項の内閣府令で定める基準に適合する 制動装置を備えていないため交通の危険を生じさせるおそれがある自転車と認められる 自転車が運転されているときは、当該自転車を停止させ、 及び当該自転車の制動装置について検査をすることができる。 2 前項の場合において、警察官は、当該自転車の運転者に対し、道路における危険を防止し、 その他交通の安全を図るため必要な応急の措置をとることを命じ、 また、応急の措置によつては必要な整備をすることができないと認められる自転車については、 当該自転車の運転を継続してはならない旨を命ずることができる。 (罰則 第一項については第百二十条第一項第八号の三 第二項については第百二十条第一項第八号の四) ▼道路交通法施行規則 elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=335M50000002060 「自転車のブレーキ基準について」 第9条の3 法第63条の9第1項の内閣府令で定める基準 1 前車輪及び後車輪を制動すること。 2 乾燥した平たんな舗装路面において、制動初速度が10キロメートル毎時のとき、 制動装置の操作を開始した場所から3メートル以内の距離で円滑に自転車を停止させる性能を有すること。 ※右または左のブレーキレバー1本しかない場合の陥りやすい誤解 ★「左右にブレーキレバーが存在しなければならないという規定は存在しない」ので勘違いしないように。 【1】2本引き ブレーキレバー1本で前輪後輪のブレーキワイヤーを2本引きするのは何ら違反ではない。 【2】コースターブレーキ 後輪用にブレーキワイヤーがないからといって違反ではない。 「コースターブレーキはJIS規格基準に適合している制動装置」。 https //w.atwiki.jp/longmemo2/pages/31.html#coaster 【◆乾いた路面では「時速10kmで3m以内、時速16kmで5.5m以内、雨天時は時速16kmで9m以内に停止できること】が目安 ↓ ▼雨天時であれば タイヤと路面の間に水があるのでいくら影響を受けにくいハブ(車輪軸)ブレーキといえども止まりにくいのは当たり前。 常識的に「速度を出し過ぎなければ」止まりやすい。 ▼乾いた路面で止まりにくいという場合は ・前ブレーキを一切使わない ・坂道だけでなく平坦路でも速度を出している ・砂や落ち葉で滑っているだけ といった「使い方に難点がある」場合も考慮しておきたい。 参考●(乾燥した路面)時速10km時には3m以内に停止できること 「道路交通法施行規則、第9条3」には次の規定がある。 「乾燥した平坦な舗装路面において、制動初速度が10km/hのとき、 制動装置の操作を開始した場所から3m以内の距離で円滑に自転車を停止させる性能を有すること。」 参考●時速16kmでの乾燥路面と水濡れ路面での制動距離の違い https //web.archive.org/web/20160906094411/http //www.geocities.jp/jitensha_tanken/braking_distance.html ◆JIS規定(JIS規格D9301) (砂や葉っぱなどがない状態) ●乾いた路面・・・時速16kmで5.5m以内 ●雨天時・・・時速16kmで9m以内 これらの距離内で停止できなければ問題があるが、 これら以下の距離で例えば時速20km以上速度が出ていても1m以内に即停止できるようにしたいということであれば それは逆に車体のバランス的にも危険だと思う。 ◆速度が分からないというのであれば サイコンを取り付けてタイヤの周長をキャットアイのサイトで調べて入力するか実測して入力し www.cateye.com/jp/tire_guide/ 例 ママチャリ26インチWO 37-590(26x1-3/8)→ 2068mm 例 ママチャリ27インチWO 37-630(27x1-3/8)→ 2169mm 実際にどのくらいのスピードなのかという感覚を得るのも良い。 ★【交換検討の前に確認】 ●前ブレーキ (キャリパーブレーキの場合) 前ブレーキアーチ画像の右のもの(シングルピボット)であれば左のもの(ダブルピボット)に交換推奨。 www015.upp.so-net.ne.jp/fit/difference.html ●後ブレーキの種類が分からなければ「一般車の後ろブレーキの種類」で確認 www.sorei.net/cn25/cn32/pg212.html kazamakase.exblog.jp/10331848 (●ローラーブレーキは側面の上のほうに「高温注意」の黄色シールや「SHIMANO INTER【M】と記載) (ブリヂストンの放熱フィン付きのものはBRIDGESHONE INTER【M】と「SHIMANO BR-IM31-R」を併記) asibinaa.com/?p=703 【(一般車向け)簡易交換チャート】 「前輪用」 ▲貧弱なシングルキャリパーブレーキ → ★ダブルピボットキャリパーブレーキ ▲うるさいキャリパーブレーキ → ブレーキシューの交換(ステンレス用・アルミ用を確認)[別ページ] ───── 「後輪用」 ─バンド・サーボ類 ▲うるさいバンドブレーキ → ★サーボブレーキ or ★メタルリンクブレーキ (後者はドラム交換が必要) (バンドブレーキ → サーボブレーキ化でもドラム椀が古いものは交換しておいたほうが良い) ▲サーボブレーキの効きが悪い → ★サーボブレーキを新調 or ★メタルリンクブレーキ (後者はドラム交換が必要) ─ローラーブレーキ類 ▲効きにくいローラーブレーキ → ★ワイヤー調整 or ★「ハイパータイプのローラーブレーキ」 ▲うるさいローラーブレーキ →★必ず専用グリスを「適量(約5g程度)」充填 ─────────────── ★シフト・ブレーキともに、「アウターケーブル、インナーワイヤー」も 切れてなくても錆びていたり解れていたら交換しておいたほうがいい。 インナーは内3シフトケーブルの一体型でなければシフト・ブレーキ共にステンレスワイヤー化。 アウターはブレーキレバーも交換するならシマノ純正にしておいたほうが良い。 ─────────────── ●装着されている種類 [多くの一般車・電動アシスト・幼児子供車・の場合] 前:キャリパーブレーキ、後:[バンドorサーボorローラー]ブレーキ [クロスバイク・小径の場合] 前後:Vブレーキなど [クルーザー]など他は様々な組み合わせがある。 ※現状、「ディスクブレーキ」「カンチブレーキ」は記載なし ▼互換性のないブレーキ種別の変更 バンド/サーボ/メタルリンクブレーキ→ローラーブレーキへの変更、 後輪のハブブレーキ(バンド/サーボ/メタルリンク/ローラーブレーキ)→後輪もキャリパーブレーキ に交換するのは泥除け取り付け部分に手を加え、強化することで取り付けられるようだが、 加工改造が必要な作業になるため、あまり勧められない。 どうしても後輪もキャリパーがよければ完成車乗り換えを検討すべき。 ◆ブレーキ力を最大限発揮させるならタイヤも交換 ブレーキが効きにくいというのは単に調整不足やワイヤー伸びやブレーキ自体の性能だけでなく、 「タイヤ劣化」でグリップ力が低下していることも考えられる。 最適な性能を維持するためには走行距離が少なければ3年を目安に交換するのが良いだろう。 (BSの中級マイティロードや上級のロングライフを想定。下級のタフロードではそれ以下、 激安タイヤ、状態の悪い中古では1ヶ月以内に交換になることも珍しくはない) 距離で換算するなら5000km程度が目安。 電動アシストや業務用自転車で荷物重量があればそれより早めに交換すべき。 (20インチ[406・451]のような小径車では2年よりも早い段階で交換) ▼交換・修理する手段 交換方法が分かる人はパーツを各自購入し組み換えになるが、 分からなければ実店舗の自転車店でパーツを取寄せてもらい交換してもらう。 基本は「部品代+送料+工賃」だが、送料なしなど各店の方針で異なる。 工具を揃え、作業の手間を考えると、信頼できる店で交換してもらうほうが早い。 但し、店選びで失敗してしまうとバック広げ工具を使われてしまう可能性もあるので慎重に選ぶ。 値段だけで決めずに技術力で決めることが望ましい。 ↓ ▼自己責任で挑戦する場合 不器用と雑さに自信があるなら推奨できないと前置きした上で、 前輪キャリパーブレーキ交換はさほど難しくもない。 後輪(内装)の交換手順は以下のサイトを参考にホイールを外して交換。 https //web.archive.org/web/20190213004032/http //www.geocities.jp/taka_laboratory_2/20100306-R-tire/20100306-R-tire.html ●ブレーキ変更時の注意点と店での使い方の説明の無さに対抗する補足 ameblo.jp/schonkm/entry-12489018503.html ブレーキは他の種類に変更できるケースもありますが・・・・。 基本的にですけど、、ブレーキに不満が無ければ同じ物で交換しています。 種類によって個性があるので変更すると違和感を感じる事が多いからです。 逆に言えば「慣れる前に交換したほうが良いこともある」ということになる。 ●バンドブレーキ → サーボブレーキ or メタルリンクブレーキ ●カンチブレーキ → Vブレーキ ●スマートコントロールブレーキ → キャリパー(サイドプル)ブレーキ (シングルピボットのキャリパーブレーキ → ダブルピボットのキャリパーブレーキ) もちろん、ワイヤー・シュー交換のような定期的なメンテナンスは欠かせない。 そして、効き方はワイヤーである程度調整できるので 「マニュアル通り」に効き始めるようにすると「むしろ危険」ということもある。 ローラー・メタルリンクって言うブレーキがあるんですけど・・・・・・。 定期的にグリスを注油する必要があるんですよね。(・ω・`)ネー ですが、その説明を受けたという人に出会った事が未だかつてありません。。。。_| ̄|○ どのブレーキ云々よりも特徴やメンテナンスを知る事の方が大切な気がします。 説明している店は極稀に存在しているかもしれないが 「鍵をかけることも鍵を置いた場所も忘れる」人もいると考えると、 説明していたとしても忘れている確率のほうが高そうでもある。 まずは「知る機会があること」が必要で、 次に「実践すること」、 その次に「継続すること」 この「継続」が一番難しいところかもしれない。 「そうすることで具体的にメリットがある」という「分かりやすさ」と 続ける意味があることを「忘れさせない」だけの「緻密な方策(戦略)」が欠かせない。 ●ブレーキの異音への対処法への注意点 jitensyazamurai.com/db/archives/11662 ブレーキシューの商品リンクを貼っているが・・・ リムブレーキで一般的に使われているキャリパー(サイドプル)用ではなく Vブレーキ向けシューにしているのは何故? (その下のブレーキ本体もVブレーキ) 摩耗で減っていなくても、ゴムが硬化しちゃっていることもあります。 硬化したシューを交換するという目的で店に交換依頼するも・・・ ↓ ■【要注意】店が商品管理を徹底できていない場合 「硬化しているシューを買わされる(付けられる)羽目になる」ので 十分に気を付けておきたい。 「入荷日や製造年月」を把握できているようなしっかりした店を除き、 滞留在庫品を無理やり買わせようとする店には関わらないこと。 基本的には店に在庫があっても「取寄せ」をしたほうが確実 といいたいが・・・、 (あまり動きがないものであれば)問屋にある在庫自体が 「相当古い」という可能性がなくもないので気を付けたい。 ■一般車の後輪ブレーキ 特に「バンドブレーキ」であれば 小手先の一時しのぎで音鳴りを消すようなことはせず、 速やかに「サーボブレーキ」または「メタルリンクブレーキ」への 「交換」を強く薦める。 ■ブレーキワイヤーが錆びている場合 いざという時切れてしまい大変危険な状況になる前に これも同時に交換すること。 (インナーだけでなくアウターも同時に交換推奨) ■ブレーキレバーのガタ 外側についているブレーキレバーは 風などでの転倒などによってガタが出ていることも珍しくない。 そのまま使えばボロっと折れることもあり非常に危険なので、 ガタがあれば交換。 ■ブレーキ周りはタイヤよりも特に慎重に タイヤがボロボロでも速度が出しにくくなるぶん 放置しておいても(グリップ力が劣るので問題はあるが)危険は少ない (しかし修理せず使い続ける期間が長いほど車輪等他の部分まで壊れかねないので結果的に修理費は嵩む) 一方で、ブレーキ周りは事故防止に必要な 「停止」ができなくなる可能性があり非常に危険なので、 修理は絶対に最優先で行うこと。 ●危険なブレーキ整備 blog.livedoor.jp/shokoucycle/archives/17529815.html ブレーキの効きが悪いということでお持ち込みいただきましたが…。 ブリヂストンサイクルのダイネックスブレーキでした。 分解してみると油まみれでした。洗浄程度では元通りの制動力は戻らないでしょう。 こういう酷い自己流整備はどうすれば無くせるのだろうかと考えるも、 講座や書籍を用意したところで、 危険性を認識している人ほど更に学んで活かすことに期待できる一方で、 こうした誤った感覚を持った人は見向きもしないと思われるので 矯正するのは並大抵ではない。 ●店の一般車向けの後輪ブレーキ各種への雑感 mitubosi.site/archives/62 ◆まずはバンドブレーキの欠点 まずブレーキをしたとき「キー」という音鳴りがします 残念ですがこれはなおせません ブレーキが効いている証拠として諦めてください 一応「直せる技を持っている」という店もあるようだが一般的ではないし、 販売している唐沢ブレーキ自身で「サーボブレーキへの交換を推奨している」。 雨の時、効きが弱まります 簡単に説明するとブレーキに水が入り、滑るということです これは決定的且つ、圧倒的にローラーブレーキ・メタルリンクブレーキが有利な点。 一番気をつけてほしいことが絶対に注油してはいけない、ということです たまに音鳴りするから注油したという人がいますが 摩擦で車輪の回転を止めるブレーキに注油すると、滑ってブレーキが効かなくなります 一度油がつくと、どれだけ洗浄しても使えなくなってしまう場合が多いので注意しましょう サーボブレーキも然り。 一般車で言えば「前輪のキャリパーブレーキ」も同様。(ワイヤー部などへのグリスは除く) ◆ローラーブレーキの大敵は「ノーメンテ」 ローラーブレーキはグリスの注入が必要不可欠です しかし毎日、特に何も気にせず適当に乗っているママチャリで ブレーキのグリスを気にする人がどれだけいるでしょうか? ほとんどいないと私は思っています 販売側もローラーブレーキの自転車を売るとき ブレーキのグリスのことを説明するところはほとんどありません ◆バンドブレーキの利点 バンドブレーキはというと 20年30年前のものでも何の問題もないものがほとんどです 不調が出ても簡単な調整でほとんどの場合解決するため修理金額も安く済みます ほったらかしで何も考えず乗り続けても後でちゃんと整備すればほとんど大丈夫です ママチャリに高いお金を使うなんでバカらしいと私は思ってしまうので 欠点が多くてもテキトーに使っても長持ちする その方がいいと私は思います 「ブレーキでの音鳴りを何も迷惑と思っていないのであれば」気にする必要はないのだろう。 「音鳴りするから[キーという喧しい音が鬱陶しいので]使いたくない」という人には (修正できる店が近くにあるとは限らないので)絶対にお薦めするべきではないというのも確か。 ◆「メタル"リンク"ブレーキ」 ダイアコンペから出ているローラーブレーキに似た構造のもの しかし明らかに性能は劣っています 個人的意見ですが メタル、サーボはバンド、ローラーに比べ圧倒的に不調を起こしやすいです 具体的な不調内容を書いてないので何も参考にならない。 ローラーブレーキと同じく「グリス切れ」であれば 「ユーザーの自転車への思い入れの無さ」としか言いようがない。 ◆サーボブレーキ ブレーキの効き方にクセがある 急にガツンと止まりすぎる場合もある なぜだかよく調整が狂っていて車輪の回りが悪くなる自転車をよく見る むしろ制動力重視でバンドブレーキという人もいるほどなので、 本当にサーボブレーキで急制動可能であれば、人によっては「当たり個体」。 個人的には数年間サーボ系ブレーキを使っていたが1度も急制動できた試しがない。 ●後輪のハブブレーキ「音鳴き反対」か「走行性重視」か (ローラーブレーキ・メタルリンクブレーキ vs バンド・サーボ系) star.ap.teacup.com/flatout/1503.html 直接ブログ記事内では言及はないが、 サーボブレーキでもローラーブレーキのようにグリスを充填して使うブレーキとして 「メタルリンクブレーキ」が存在する。 そして、同じグリスを充填するという特徴としては、ローラーブレーキとメタルリンクブレーキは親戚。 「グリスが適量ある状態では」音鳴りしにくいというのが利点。 但し、若干の走行抵抗性が増してしまうということでいえば劣る。 「気付かないレベル」でしかないとすれば、 ハイパータイプへの換装も可能になるので、ローラーブレーキのハブに組み換えてしまうのも良い。 ※メタルリンクブレーキの場合は上位機種がまだ存在しないのでブレーキ力は「そこそこ」。 バンド・サーボ系は サーボは音鳴りはしにくいが絶対に出ないということでもない。 解消するためには「基本的にブレーキごと交換」という手段をとらざるを得ない。 一方で、グリスは充填していないので走行抵抗になるようなことはない。 一長一短があって迷いどころではあるが、 バンド・サーボ系は徐々に数を減らしている傾向は強い。 ●購入時に確認しておきたいポイントでもある。 基本的にはローラーブレーキの場合、用途に応じてブレーキ力を上げることもできるのでオススメ。 ●「固定ギア」と「フリーギア」の違い okwave.jp/qa/q6855090.html フリーギア=「ペダルを漕ぐのを止めても車輪が回転し続ける」 固定ギア=「ペダルの回転を止めると制動できる」が公道用ではない。 キャリパーブレーキを前輪メインブレーキとして、後輪にも同様のキャリパーを取り付ければ 確かに違法ではなくなるが、制動距離も方法も一般的なブレーキに比べて優れているとは言えないので 使わないほうがいい。見た目をすっきりさせるためだけならフレームに内蔵するなど別の方法もある。 ▼「道路交通法」 law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35HO105.html (自転車の制動装置等) 第六十三条の九 自転車の運転者は、内閣府令で定める基準に適合する制動装置を備えていないため 交通の危険を生じさせるおそれがある自転車を運転してはならない。 ▼「道路交通法施行規則」 law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35F03101000060.html 第九条の三 法第六十三条の九第一項 の内閣府令で定める基準は、次の各号に掲げるとおりとする。 一 前車輪及び後車輪を制動すること。 二 乾燥した平たんな舗装路面において、制動初速度が十キロメートル毎時のとき、 制動装置の操作を開始した場所から三メートル以内の距離で円滑に自転車を停止させる性能を有すること。 固定ギアは持てる力を全て変換するために必要なトラックレース(競輪)向けのもの。 フリーギアは回転を止めても回転し続ける。制動は下記のコースターブレーキでもいいし、 普通のキャリパーブレーキなどでも可。 ■コースターブレーキ ブレーキレバーが片方しかない場合に誤解されがちなコースターブレーキだが、 JIS規格適合であり何ら問題なし [日本工業規格(JIS)の規定JIS D 9419「自転車用ハブ」] 自転車の基本知識を測る目安になる規格。 「ブレーキレバーが片方にしかない=必ず違法」というのは大間違い。 前ブレーキ+後コースターブレーキ(ペダルを止めても進む)は○。 当然、後ろにコースターブレーキのみで前ブレーキがない場合は違法。 メンテナンス性の問題からか、シングルスピードやビーチクルーザーを除いて さほど採用されていないので誤解を生みやすい。 道路交通法第63条の9と道路交通法施行規則の第9条の3 「前・後輪両方にブレーキ装置が必要」とあるが、JISに規定のあるコースターブレーキは適法とされる。 急いでいるときに職質で長引くような余計な時間をとりたくないなら、 最寄りの警察の交通課に直接説明しておき、その場にいる役職の高い人から但し書きを貰うか、 警察手帳規則第五条を挙げ名前を確認し控えておいたほうがいいかもしれない。 ●シマノ「コースターブレーキ」 (コースターブレーキの特徴はハブに内蔵されている一体型) ▼廃盤 SG-C6000-8C(内装8段ハブ) SG-C6000-8CD(内装8段ハブ)SM-RTC60用コースター SG-C6060-8C(Di2 内装8段ハブ) SG-C6060-8CD(Di2 内装8段ハブ)SM-RTC60用コースター SG-C3000-7C(内装7段ハブ) SG-C3000-7C-DX(内装7段ハブ) ▼後継 SG-C6001-8C (内装8段ハブ) SG-C6001-8CD(内装8段ハブ)SM-RTC60用コースター SG-C6061-8C(Di2 内装8段ハブ) SG-C6061-8CD(Di2 内装8段ハブ)SM-RTC60用コースター SG-C3001-7C (内装7段ハブ) SG-C3001-7C-DX(内装7段ハブ) ▼継続 SG-3C41(内装3段ハブ) ▼「SG-3C41の取説」より 製品の性能を維持するために、使用開始から2年間に一度(頻繁に乗車される場合は5,000kmごと)を目安に、 自転車購入店もしくはプロショップで、内部のグリスアップなどのメンテナンスを推奨します。 またメンテナンスの際は、シマノ内装ハブ専用グリスまたは、オイルキットを推奨します。 専用グリス・オイルキットを使用されない場合、変速機が正常に作動しない等のトラブルの原因となる可能性があります。 ディーラーマニュアルには 車輪の回転が重たくなった場合は、コースターブレーキシューの交換またはハブのグリスアップを行ってください。 とあり、 ●SG-3C41の展開図 si.shimano.com/php/download.php?file=pdf/ev/EV-SG-3C41-2330B.pdf 内部のブレーキシュー単品は「Y33R90600」としてあっても、 他の摩耗や劣化を考えるとユニットごと交換したほうが良さそうに思える。 Y35U98010 軸長168mm Y33R98020 軸長175mm Y35U98020 軸長178mm ●コースターブレーキのオーバーホール(分解) plaza.rakuten.co.jp/ew21st/diary/200710010000/ wakaba-office.sblo.jp/article/128490920.html 内部に充填するグリスについては耐熱性能も重視されるということは、 ローラーブレーキ専用グリスも適しているようにも思えるが、 シマノ内装3段ハブ(SG-3C41)の場合、 「シマノ内装ハブ専用グリスまたは、オイルキット」を使用するよう指定があるので従うべきだろう。 ●コースターブレーキが無知な取り締まりで赤切符を切られたが無効にできた例 hashirin.com/archives/1398420.html こういう場合、2度と同じことを起こさないためにも所轄の警察署に出向いて 実際の取り締まりに当たる人達に逆にメーカーや店員も呼んでこちらから直接講習したほうがいいのかもしれない。 搭載されている市販車が少ないからといって知らなくてもいいでは済まされない。 ●コースターブレーキ関連の雑記 【メンテフリー?】 コースターブレーキならメンテフリーで済ませられるわけでもなく、むしろコスト的にはマイナス。 内装3段やベルトドライブにしても同じことが言えるが、 世の中のママチャリユーザーに「メンテフリー」は、実際のところ「危険な言葉」。 「全く効かない状態になっても問題と思わず修理せず乗る」という人が少なからずいる事や、 サーボブレーキ系やローラーブレーキより取寄せまでの期間や整備コストも考えると、 自転車での「メンテフリー」とは「稼働箇所が一切ないシンプルな構造体パーツ」にしか相応しくない言葉。 それにしても、全国的にノーブレーキピストと混同するような無知な警官が問題と思うのであれば、 少なくとも全国の47都道府県警に、毎年コースターブレーキ付きの実車を持ち込んで 講座を開いて周知させるくらいまでしないと 「不当な取り締まり」というのは減らないように思う。 特に警察官を志す人達自体が減っているそうなので尚更。 諸々高給取りの先生と呼ばれるような人達然りで 「公的権力を振りかざせることで"一般人よりも偉い"」と 勘違いしているような者は珍しいわけでもないのだから。 もしコースターブレーキ搭載車を所有する場合、 実際に警視庁や道府県警に直接持って行って 「"双方ともに完全に時間の無駄"になる取り締まりを防ぐためにも」 "適法な制動装置"であり何ら違反ではないことを証明してもらい、 「証明書」は無理でも「確認に帯同した警官達の名前を複数しっかりと控えておく」 という手間をかけたほうが良いように思う。 その前に、 コースターブレーキハブそのものを販売するシマノや、 搭載車種を販売している輸入代理店(メーカー)などが、 個別に警視庁や道府県警に訪問し毎年レクチャーしていないことが不思議というか。 ●ブレーキ調整の重要性 ブレーキを多用する環境であれば、 初期伸びが出て効きはじめまでの遊びが増えるのでその調整が必要。 使い方に問題があったかどうかまでは置いておくとして 「まあいいや、こんなもんだろう」で事故を起こして壊れるまで 絶対に店に行かない(単に面倒という理由以外にも、 説明下手や愛想皆無の偏屈な店が多いので行きたくないとか、 以前直して貰ったが改善していなくて店自体が信用できない) というケースも少なくないと思うので 「効きにくい」と気付いてそれなりに信用できそうな店に持ち込んできただけ 安全意識の高いユーザー。 恐らく雑多な店では(そもそも初回点検にすら来ないようなユーザーしかいなければ) 初期伸びすら全く知らずに問答無用で 「はい、じゃあブレーキ周り全て新品に交換しましょう」 または 「原因が分からないのでメーカーに送りますね」 という対応になるのが関の山だろう。 ◆選択肢の提案 「ブレーキシューを変更」「後ブレーキの変更」「ワイヤー調整・交換」などの選択肢もある。 パナのサイレントシュー自体の性能は悪くないので シューだけ経年劣化で硬化して効きにくいとすれば製品管理の問題よりも やはりまずは初期伸びを疑うのが基本。 ◆安全に止まるためには速度を抑えればいいという当たり前の話 最も重要な点として、事故なく安全に停止したいのであれば 「速度を抑える走行=慎重な使い方を心がけましょう」というのが、 無料で出来る最大の安全対策。 ◆ブレーキの正しい使い方への理解 基本的なことだが見落としてはならないこととして、前輪ブレーキだけではなく、 必ず「前後ブレーキを両方使うこと」というのも忘れてはいけない。 左レバーで後輪から減速させ、右レバーで前輪を制動。 余談◆自転車店の役割 子供車やママチャリの頃の感覚を引きづって、総重量を一切考えず 軽く握れば簡単に止まれるだろうという思い込みが多いとすれば 子乗せ自転車だけの講習会も開く価値がある。 こういう商材はいくつも転がっているはずなのだが、 多くの一般車店ではパンク修理か取引継続のために新車販売台数だけに異常にこだわる感覚から ネットや量販の存在だけを批判し、ジレンマから抜け出せていないような印象が強い。 しかし、そういう旧来の考えから脱却しなければ業界は廃れる一途だろうとも思っている。 ●たかが子供車のブレーキ? 玩具屋は自転車店に非ず。 元自転車店で働いていた「まともな店員」が奇跡的に玩具店にいるケースを期待するだけ無駄。 ▲自分で修理して勝手に付け替えてしまった場合も考慮する必要と、 ▲通販での自転車本体の販売も考えるべきとしても、 ブレーキの雑整備が許されるような業界は「異常」。 もし販売した店の最終整備が酷くても、 「事故が起こってから、そのときだけ考えればいい」としか考えてないのだろう。 業界都合でBAAのようなものを推奨するのは自由だが、 まず問題店への規制を強める必要があるのでは。 ●定期的にブレーキの確認をおすすめします star.ap.teacup.com/flatout/1761.html この場合「調整すればギリギリ使える」ということにしたいユーザーもいるかもしれないが・・・ 溝がなくなってきた段階、もしくはゴムの硬化で効き具合が落ちることを考慮し、 年に1回はワイヤー類と一緒にブレーキシューも交換することを強く薦める。 理想としては、パンク修理依頼だとしてもまずブレーキの確認を最初に行い、 問題があればブレーキ部分の修理を行ってからパンク修理を受け付ける形にすべきとは思う。 ブレーキがダメでパンク修理されて走り回られる危険よりも タイヤ・チューブがダメでもブレーキ機能が十分であればまだマシというのが理由。 ●不良ブレーキ放置対策としてのキャンペーン naositeya.com/blog/category/info 「前後ブレーキワイヤーと前ブレーキゴム交換でパンク修理無料」 修理側としては絶対的に優先しなければならない内容であっても、 ユーザー側としては「まだ使えるから修理しなくてもいい」として放置されがちな部分も しっかりと修理してもらためには良いキャンペーンに思える。 ●最近のブレーキ不良の自転車 yama105011.exblog.jp/25884725/ 古い物は整備不足だと思いますが買いたての新車で前ブレーキ本体を固定するナットが締まっておらず、 手で確認できるほど緩みが分かります。そういった新車なのに整備不良の自転車が最近増えています。 ネジの精度が悪いから締めても緩む 車輪の歪みブレがある 車輪の取り付けが緩みブレーキに影響する 販売店が締め付け確認をせずに販売する。 など理由は様々ですがブレーキ本体がブラブラの状態になっている自転車が目につきます。 ガタつきがあったりブレーキ本体が止まっていない場合は乗車せず速やかに整備をしたほうが懸命です。 近所しか乗らない、スピードを出さないから大丈夫と放置はしない方がよいです。 咄嗟にブレーキをかけても止まれずに怪我をする、そういった事は自転車を乗る上ではあり得ることです。 ブレーキがまともに整備できていない状態にも関わらず、他のところを先に直す意味も必要性はほぼないと考える。 2015.09.20 ▼互換性のないブレーキ種別の変更 2015.08.23 タイヤとブレーキ 2015.07.02 コースターブレーキ微解説 2015.04.16 諸々微修正・追加 2014.11.24 シマノ解説、フリーギアの簡易説明 2014.11.06 交換手順などの備考 2014.10.24 微修正のみ 2014.10.11 微修正のみ 2014.10.04 特殊ブレーキ補足など諸々追加 2014.09.29 特殊ブレーキの修正